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トラベルシステムは重い?購入前に知りたいデメリットと対策

赤ちゃんを乗せた重いベビーシートを車から降ろす母親 ベビー用品

トラベルシステムは便利ですが、ベビーシートと赤ちゃんを合わせると生後半年ごろには10kg近くなり、重さが大きな負担になります。

眠った赤ちゃんを起こさずに車からベビーカーへ移せる一方、持ち運ぶ距離や車のドア、階段の有無によっては、便利さより大変さが上回る可能性があります。

トラベルシステムはどのくらい重い?

トラベルシステムとは、赤ちゃんをベビーシートに乗せたまま、車のチャイルドシート用ベースや対応ベビーカーへ付け替えられる仕組みです。

赤ちゃんを抱き上げたり、ハーネスを締め直したりせずに移動できるため、とくに首がすわる前の時期に役立ちます。

しかし、購入前に必ず考えておきたいのが「ベビーシート単体の重さ」ではなく、「赤ちゃんを乗せた状態の総重量」です。

参考記事で8か月間使用されたアップリカのベビーシートは、本体だけで2.6kgありました。

新生児の体重を約3kgとすると、退院直後でも合計は5kgを超えます。

さらに赤ちゃんが成長すると、次のように総重量が増えていきます。

使用時期の目安 赤ちゃんの体重例 ベビーシート2.6kgとの合計
新生児期 約3kg 約5.6kg
生後3か月ごろ 約6kg 約8.6kg
生後6か月ごろ 約7〜8kg 約9.6〜10.6kg

赤ちゃんの成長には個人差がありますが、生後半年ごろには10kg前後になるケースも珍しくありません。

しかも、一般的な抱っこと違い、ベビーシートは大きく、持ち手を片手で握って運ぶ形になります。

同じ10kgでも、体に密着させられる抱っこ紐や両腕で抱える場合より、腕や肩への負担を感じやすいのです。

参考記事の使用者は、男性でも生後6か月ごろには片腕で運ぶのがかなりつらくなり、ベビーシートごと移動するより、赤ちゃんだけを抱っこしたほうが楽だったと振り返っています。

この時点でベビーシートを車に置いたまま使用するようになり、トラベルシステムならではのメリットはほとんど得られなくなりました。

製品上の使用期間と、家庭で無理なく持ち運べる期間は同じではありません。

これが「トラベルシステムは重い」といわれる最大の理由です。

トラベルシステムが重くて大変になる3つの場面

トラベルシステムの負担は、単純な重量だけでは決まりません。

同じ製品でも、自宅から駐車場までの距離や車の形、ベビーカーへの取り付け方法によって、使いやすさは大きく変わります。

駐車場から自宅まで運ぶとき

駐車場が玄関のすぐ前にあり、段差がほとんどなければ、ベビーシートを持つ時間は数十秒で済みます。

一方で、集合住宅の駐車場からエントランスまで歩く場合や、階段を上る必要がある場合は負担が増えます。

とくに大変なのは、赤ちゃんを乗せたベビーシートに加えて、次の荷物も運ばなければならないことです。

  • マザーズバッグ
  • おむつや着替え
  • ミルクや哺乳瓶
  • 買い物袋
  • ベビーカー
  • 上の子の荷物

私も子どもが赤ちゃんだった頃、短時間の外出でもおむつや着替えなどで荷物が増え、赤ちゃんを抱えながら玄関まで移動するだけで大仕事だと感じました。

トラベルシステムを実際に使っていなくても、そこに5〜10kgほどの大きなベビーシートが加わると考えると、腕力だけで解決するのは現実的ではありません。

また、産後は出産による体力低下や腰痛、手首の痛みが残ることもあります。

参考記事の一つには、出産時の大量出血と手術後の影響により、トラベルシステムの恩恵を受けやすい時期に十分使用できなかったという体験談もありました。

つまり購入時には、健康な状態で持てるかどうかだけでなく、産後の体調でも安全に扱えるかまで考える必要があります。

スイングドアの車から乗せ降ろしするとき

参考記事で使用されたアップリカのベビーシートは、奥行きが約70cm、横幅が約45cmありました。

一般的なスイングドアの車では、ドアを大きく開けなければ、ベビーシートを水平に近い状態で出し入れできないことがあります。

隣の車との間隔が狭い駐車場では、ドアを十分に開けられません。

ベビーシートがドアの隙間を通らず、広い駐車区画を探したり、いったん車を前へ出したりする必要が生じます。

夫婦で出かけていれば、一人が赤ちゃんを見ながら、もう一人が車を動かすことも可能です。

しかし、赤ちゃんと保護者の二人だけで外出している場合は簡単ではありません。

赤ちゃんをどこに待たせるのか、ベビーシートをどこに置くのかという新たな問題が発生するためです。

スライドドアのミニバンでは比較的出し入れしやすいものの、それでも車高や座席の高さによっては、10kg近いシートを持ち上げる負担が残ります。

車移動が多いからトラベルシステムが向いているとは限りません。

正確には、車移動が多く、ドアを広く開けられ、持ち運ぶ距離が短い家庭に向いていると考えるべきでしょう。

ベビーカーから取り外すとき

ベビーシートの取り付けや取り外し方法も、重さの感じ方を左右します。

参考記事で使用されたアップリカの「スムーヴ」シリーズでは、ベビーシートを上から押し込むだけで取り付けられました。

一方、取り外すときには、キャリーの両側にあるリリースボタンを押しながら持ち上げる必要がありました。

接続部分がきついため、キャリーだけでなくベビーカー本体まで一緒に持ち上がり、簡単に外れないことがあったそうです。

左右に動かしながら持ち上げれば外せたものの、赤ちゃんを含めて5〜10kgある状態で行うには力が必要です。

参考記事では、使用者の妻が自力で外せない場面も多く、結果としてベビーカーにベビーシートを取り付ける機会自体が少なくなったと説明されています。

トラベルシステムは、カタログ上で「装着可能」と書かれているだけでは十分ではありません。

重要なのは、赤ちゃんを乗せた状態で、一人でも無理なく着脱できるかです。

ブランドによってアダプターの構造は異なります。

左右のボタンを同時に押すタイプ、ハンドル付近のレバーで解除するタイプ、リング状のアダプターへ置くだけで固定できるタイプなどがあります。

購入前には、重さの数値だけでなく、解除操作のしやすさも確認したほうがよいでしょう。

重い以外にもあるトラベルシステムのデメリット

トラベルシステムを購入してから後悔しないためには、重量以外の弱点も把握しておく必要があります。

重さと組み合わさることで、想像以上に使いにくくなることがあるからです。

快適に使える期間が短い

ベビーシートの対象期間は製品によって異なり、12か月ごろまでの製品や、生後15か月ごろまで使える製品があります。

ただし、対象月齢まで快適に持ち運べるとは限りません。

参考記事でアップリカのトラベルシステムを8か月使用した家庭では、重量の問題から、生後6か月以降はキャリーとして取り外さなくなりました。

製品そのものは12か月ごろまで使用できても、トラベルシステムとして便利に活用できた期間は半年程度だったことになります。

サイベックスの使用者からも、最大のデメリットはベビーシートと赤ちゃんを合わせた重さだったという声が紹介されています。

赤ちゃんが成長するほど運びにくくなり、使用期間終了後には次のチャイルドシートへの買い替えも必要です。

「1歳ごろまで使えるから、1年間は便利に使える」と考えて購入すると、実際とのギャップが生まれる可能性があります。

購入費を評価するときは、メーカーが示す使用可能期間ではなく、ベビーシートごと運ぶ予定の期間で考えることが大切です。

ベビーカー本体も重くなりやすい

トラベルシステム対応ベビーカーには、大型で安定感のあるモデルが多くあります。

参考記事で紹介されたアップリカの対応ベビーカーは、本体だけで9kg以上ありました。

ベビーカーにベビーシートと赤ちゃんを乗せ、さらに荷物を積むと、全体で20kg近くなる場合もあります。

押している間は安定感がメリットになりますが、次の場面では重さが問題になります。

  • 車のトランクへ積む
  • 玄関の段差を越える
  • 階段で持ち上げる
  • 電車やバスへ乗る
  • 折りたたんで収納する

ベビーシートを使わなくなったあとも、大型ベビーカーの重さは残ります。

トラベルシステムとして使う期間が半年程度だった場合、その後数年間、生活環境に合わない重いベビーカーを使い続ける可能性があります。

そのため、「新生児期の便利さ」だけでベビーカーを決めず、トラベルシステムを卒業したあとの使い方も考えなければなりません。

専用ベースやアダプターで費用が増える

ベビーシートは、車のシートベルトで固定できる製品もあります。

ただし、乗せ降ろしのたびにシートベルトを通して固定する方法は手間がかかります。

車に専用のISOFIXベースを設置すれば、ベビーシートを置いて固定するだけになるため便利です。

一方で、ベースを購入する費用が追加されます。

参考資料では、専用ベースに1万5,000円から3万円前後かかるケースが紹介されていました。

また、ベビーカーへ取り付けるために別売りのカーシートアダプターが必要な製品もあります。

ベビーシート、ベース、ベビーカー、アダプターを一式でそろえると、出産準備の予算が大きくなります。

さらにベビーシートの使用終了後には、幼児期以降に対応したチャイルドシートへ買い替えなければなりません。

トラベルシステムは「一台で何役も使えて経済的」と紹介されることがありますが、組み合わせによっては、むしろ買い替えを含めた総額が高くなる点に注意が必要です。

価格や付属品は販売時期によって変わるため、購入時にはメーカーや販売店の最新情報を確認してください。

トラベルシステムが重くても便利な家庭とは?

トラベルシステムは、重いから誰にもおすすめできない製品ではありません。

生活環境に合えば、通常のチャイルドシートにはない便利さを得られます。

参考記事では、次のメリットが挙げられていました。

  • 車で眠った赤ちゃんを起こさずに家へ運べる
  • 首がすわる前の赤ちゃんを抱き上げずに移動できる
  • 車内にベビーシートを置かないため、夏場に熱くなりにくい
  • 外出先で赤ちゃんを寝かせる場所を確保しやすい
  • 新生児期から対応ベビーカーを使える
  • タクシーや祖父母の車でも使いやすい製品がある

とくに、寝かしつけに苦労している家庭では、車で眠った赤ちゃんを起こさずに移動できるメリットは大きいでしょう。

参考記事の使用者も、車内で眠った子どもをそのまま家へ連れて入れたことを高く評価しています。

夏場にベビーシートを涼しい室内で保管できる点もメリットです。

炎天下に置かれた車内では、シートや金具が高温になる可能性があります。

トラベルシステムなら、室内で赤ちゃんをベビーシートに乗せ、車内のベースへ装着できます。

ただし、車内そのものが高温になっている場合は、乗車前に十分な換気や冷房を行う必要があります。

これらを踏まえると、トラベルシステムに向いているのは次のような家庭です。

  • 新生児期から車で頻繁に外出する
  • 駐車場から玄関までの距離が短い
  • 階段を使わずに移動できる
  • 車がスライドドア、または広くドアを開けられる
  • 夫婦や家族が一緒に出かける機会が多い
  • ベビーシートを持つ時間が短い
  • 一人でも簡単に着脱できる製品を選べる
  • 短期間の便利さに費用をかける価値を感じる

反対に、エレベーターのない集合住宅、狭い駐車場、公共交通機関中心の生活では、重さが大きな弱点になりやすいでしょう。

「車をよく使うか」だけで判断せず、玄関から目的地までの移動を細かく分解して考えることが重要です。

トラベルシステムの重さを軽減する対策

トラベルシステムの重さ自体をなくすことはできません。

しかし、製品選びと使い方を工夫すれば、負担を減らすことは可能です。

総重量を赤ちゃんの成長後まで計算する

購入前には、ベビーシート単体の重量だけでなく、赤ちゃんを乗せた総重量を計算しましょう。

確認したいのは新生児期だけではありません。

少なくとも生後3か月、生後6か月時点を想定します。

たとえば、本体重量が4kgのベビーシートに体重7kgの赤ちゃんを乗せれば、合計は11kgです。

同じ機能で2.8kgの製品なら、合計は9.8kgになります。

1.2kgの差は数字だけでは小さく見えますが、片手で持ち上げる動作を繰り返すと負担の差を感じやすくなります。

メーカーによっては、ベビーシート本体が3kg未満の製品もあれば、4kgを超える製品もあります。

安全性や機能を確認したうえで、できるだけ軽いモデルを候補に入れる方法が現実的です。

なお、掲載されている重量に新生児用インレイや幌が含まれているかは製品によって異なります。

比較するときは、測定条件が同じかも確認してください。

店頭で赤ちゃんの体重を再現する

空のベビーシートを数秒持っただけでは、実際の負担は分かりにくいものです。

店頭で確認できる場合は、スタッフに相談したうえで、5kg程度の重りを入れた状態を試すと判断しやすくなります。

次の動作まで試せると理想的です。

  • 床から持ち上げる
  • 腰の高さまで持ち上げる
  • 数メートル歩く
  • 車の座席を想定した高さへ置く
  • ベビーカーへ取り付ける
  • 解除ボタンを操作して取り外す

とくに確認したいのは、片手で持ち手を支えながら、もう一方の手でドアやベビーカーを操作できるかです。

妊娠中は体調や転倒リスクに十分注意し、無理に重いものを持たないでください。

可能なら、実際に主に使用する人が操作を試すことが大切です。

夫が簡単に扱えても、平日に一人で外出する母親が扱えなければ、家庭全体として使いやすい製品とはいえません。

着脱方法が簡単な製品を選ぶ

参考記事では、左右の解除ボタンを押しながらキャリーを持ち上げる構造が大きな負担になっていました。

一方、別の参考記事では、NUNAのリングアダプターのように、上から置いて固定し、ボタン操作で取り外しやすくする部品も紹介されています。

また、サイベックスの使用者からは、使用したエイトンシリーズをベビーカーから外しにくかったという感想がありました。

ブランド名だけで使いやすさを判断するのではなく、選んだベビーシートとベビーカーの組み合わせで確認することが重要です。

同じブランドでも、モデルやアダプターによって着脱方法が異なる可能性があります。

動画や口コミを見る際も、「簡単だった」という結論だけでなく、何個のボタンを押すのか、両手が必要か、どの方向へ持ち上げるのかまで確認しましょう。

ベビーシートを長距離運ばない動線を作る

トラベルシステムは、持ち運ぶ距離が長いほど負担が増えます。

駐車場から自宅まで距離がある場合は、車から降ろした直後にベビーカーへ装着し、自宅付近まで押して移動する方法があります。

ただし、玄関に階段がある場合や、ベビーカーの置き場所がない場合には使えません。

自宅内へ運び込む必要がない場面では、ベビーシートを車に残し、赤ちゃんだけを抱っこ紐で移動する方法もあります。

毎回必ずトラベルシステムとして使う必要はありません。

赤ちゃんが眠っているときや、外出先でベビーシートが必要なときだけ取り外し、普段は固定式のチャイルドシートに近い使い方をする方法もあります。

ただし、車内へベビーシートを置いたままにすると夏場は高温になるため、使用前にシートの温度を確認し、十分に車内を冷やしてください。

短期間のレンタルを検討する

トラベルシステムの便利さを感じやすいのは、赤ちゃんがまだ軽く、首もすわっていない時期です。

一方、参考記事では、生後6か月ごろから重量が負担となり、キャリーとして使わなくなっていました。

このように快適に使える期間が短い可能性を考えると、購入だけでなくレンタルも選択肢になります。

ただし、希望するブランドやモデルの在庫が少ない場合があります。

ベビーシート、専用ベース、ベビーカー、アダプターのすべてがそろっているかも確認が必要です。

レンタルでは、次の点を比較しましょう。

  • 利用期間と総額
  • 往復送料
  • 延長料金
  • 破損時の補償
  • クリーニング方法
  • 使用歴や製造時期
  • 付属品の有無
  • 車とベビーカーへの適合

チャイルドシートは安全に関わる製品です。

中古品を購入する場合も、事故歴や強い衝撃を受けた履歴、部品の欠品、使用期限などを確認できない商品には注意が必要です。

単に安いかどうかではなく、安全性と管理状態を優先してください。

購入前に確認したいチェックポイント

トラベルシステムで後悔しないためには、製品比較より先に生活動線を確認するのがおすすめです。

次の項目に「いいえ」が多い場合は、通常のチャイルドシートと軽量ベビーカーを別々に選ぶほうが使いやすい可能性があります。

  • 駐車場から玄関まで近いか
  • 移動途中に階段がないか
  • エレベーターを使えるか
  • 車のドアを十分に開けられるか
  • 車の座席が高すぎないか
  • ベビーカーを車へ積み下ろしできるか
  • 一人で外出する人がベビーシートを持てるか
  • 赤ちゃんを乗せた状態で着脱できるか
  • ベビーシート卒業後もベビーカーを使いたいか
  • 次のチャイルドシートの購入費まで予算に入っているか

私がとくに重要だと考えるのは、「玄関から車まで」ではなく、「家を出てから帰宅するまで」の全動作を想像することです。

たとえば、往路では夫がベビーシートを運べても、帰りに母親と赤ちゃんだけになることがあります。

病院の駐車場が狭かったり、買い物後に荷物が増えたり、赤ちゃんが泣いて急いで帰りたくなったりする場合もあります。

購入前には、次のような具体的な一日を想定すると判断しやすくなります。

「赤ちゃんを室内でベビーシートに乗せる。玄関を出る。階段を下りる。車のドアを開ける。ベースへ装着する。目的地で外す。ベビーカーへ取り付ける。買い物袋を持って戻る。再び車へ装着する。帰宅後に家まで運ぶ」

この流れのどこか一つでも一人では難しい操作があれば、トラベルシステムの利用頻度は下がる可能性があります。

製品の便利な場面だけでなく、使い始めから片付けまで確認することが、後悔を防ぐ近道です。

トラベルシステムの重さをどう評価する?私の考察

トラベルシステムは、「赤ちゃんを抱き上げずに移動できる」という分かりやすいメリットがあります。

ただし実際には、抱き上げる回数を減らす代わりに、赤ちゃんとベビーシートの合計重量を持ち上げる仕組みです。

負担が消えるのではなく、負担の種類が変わる製品だと考えたほうが実態に近いでしょう。

首がすわる前の赤ちゃんをチャイルドシートから抱き上げる緊張や、眠った赤ちゃんを起こしてしまう負担は減らせます。

その一方で、腕や肩、腰には強い負荷がかかります。

どちらの負担を減らしたいかは、家庭の生活環境や赤ちゃんの性格によって異なります。

寝かしつけが難しく、車で眠ることが多い赤ちゃんなら、数か月間でも大きな価値を感じるかもしれません。

反対に、車内から自宅まで階段があり、一人で外出する機会が多い家庭では、便利な機能を使う前に持ち運びで疲れてしまう可能性があります。

また、「使える期間が短い」というデメリットも、単純に月齢だけで判断すべきではありません。

新生児期から頻繁に車で外出する家庭が毎日のように使えば、半年間でも十分に元を取れたと感じることがあります。

一方、産後1〜2か月はほとんど外出せず、その後も週末しか使わない家庭では、使用回数が少ないまま赤ちゃんが重くなるかもしれません。

個人的には、購入判断では「何か月使えるか」より、実際に何回使う見込みがあるかを考えるのが現実的だと思います。

たとえば、生後6か月まで週5回使う家庭と、月2回しか使わない家庭では、同じ半年間でも価値が大きく違います。

もう一つ見落とされやすいのが、主に誰が使うかです。

購入時には夫婦で店舗へ行き、力のある人が試すこともあります。

しかし、実際に平日の送迎や通院、買い物で使うのが母親一人なら、その人が操作できるかを基準に選ばなければなりません。

参考記事でも、夫は扱えても妻はベビーカーからベビーシートを外せないことがありました。

この差は、購入後の使用頻度を大きく左右します。

私は、トラベルシステムを「便利そうだから買う製品」ではなく、生活動線との相性を確認して選ぶ設備に近いものだと考えています。

冷蔵庫や洗濯機と同じように、本体の性能がよくても、置き場所や使い方に合わなければ便利にはなりません。

軽さ、安全性、車への適合、ベビーカーとの相性、着脱方法、保管場所まで一式で確認することが重要です。

迷う場合は、出産前にすべて購入せず、産後の外出頻度や体調を見てから決める方法もあります。

ただし、退院時から使用したい場合は事前準備が必要です。

その場合でも、実店舗で操作を試したり、短期レンタルを利用したりして、重さと動線を確かめておくと失敗を減らせるでしょう。

まとめ

トラベルシステムは、眠った赤ちゃんを起こさず、車とベビーカーの間を移動できる便利な仕組みです。

一方、ベビーシート本体が2.6〜4kg程度ある製品では、赤ちゃんの成長に伴って総重量が増え、生後6か月ごろには10kg前後になる場合があります。

参考記事では、8か月間使用した家庭が、生後半年以降は重さを理由にベビーシートを取り外さなくなりました。

さらに、スイングドアの車では狭い駐車場で出し入れしにくいことや、ベビーカーとの着脱に力が必要なこと、大型ベビーカーの積み下ろしが大変なこともデメリットです。

購入前には、次の点を確認しましょう。

  • 赤ちゃんを乗せた総重量
  • 駐車場から玄関までの距離
  • 階段や段差の有無
  • 車のドアと座席の高さ
  • ベビーカーへの着脱方法
  • 一人で外出する人が扱えるか
  • ベビーシート卒業後の買い替え費用

トラベルシステムが重いかどうかは、製品の数字だけでは決まりません。

持ち運ぶ距離が短く、車移動が多く、簡単に着脱できる環境なら、重さ以上の便利さを感じられる可能性があります。

反対に、階段移動や一人での外出が多い場合は、軽量ベビーカーと長期間使えるチャイルドシートを別々に選ぶほうが現実的です。

「赤ちゃんを起こさずに移動できる」というメリットだけで決めず、実際の生活動線を再現してから購入することが、後悔を避ける一番の対策です。

よくある質問

トラベルシステムは女性一人でも持てますか?

新生児期は持てる人も多いですが、ベビーシートと赤ちゃんの合計は早い段階で5kgを超えます。

生後半年ごろには10kg前後になる場合があるため、持ち運ぶ距離や階段の有無によっては、一人での継続使用が難しくなる可能性があります。

トラベルシステムはいつまで便利に使えますか?

製品上は12〜15か月ごろまで使えるベビーシートもあります。

ただし、参考記事の家庭では重さが負担となり、生後6か月以降はキャリーとして使わなくなりました。

使用可能期間ではなく、赤ちゃんを乗せたまま無理なく持てる期間で考えることが大切です。

重いトラベルシステムでも購入する価値はありますか?

新生児期から車で頻繁に外出し、駐車場と自宅が近く、階段がない家庭では価値を感じやすいでしょう。

一方、一人での外出や公共交通機関の利用、階段移動が多い家庭では、軽量ベビーカーと長期間使えるチャイルドシートを別々に購入する方法も比較したほうが安心です。

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