1歳の夜泣きは、成長とともに2歳頃までに減ることが一般的ですが、始まる時期や終わる時期には大きな個人差があります。
「1歳になって急に泣き叫ぶようになった」「毎晩起こされて、いつまで続くのか不安」と感じている方も多いですよね。
大切なのは、年齢だけで判断せず、体調や安全を確認したうえで、親子が続けやすい対応を選ぶことです。
この記事の要点を先にまとめると、次のとおりです。
- 落ち着く時期の目安:2歳頃までに減ることが一般的だが、個人差が大きい
- 考えられる原因:睡眠の未熟さ、発達、分離不安、環境変化、体調不良など
- 今夜の対応:安全と体調を確認し、暗く静かな環境で安心させる
- 受診の目安:発熱、呼吸異常、ぐったり、嘔吐などがある場合は医療機関へ相談する
1歳の夜泣きはいつまで続く?
1歳の夜泣きは、成長に伴って少しずつ減り、2歳頃までには見られにくくなることが一般的とされています。
ただし、「1歳半になれば終わる」「2歳を過ぎたら一度も泣かない」という意味ではありません。
医師が監修する「ユビー病気のQ&A」では、夜泣きは生後3か月頃から2歳頃までの子どもに見られ、2歳を過ぎると一般的には見られなくなると説明されています。
一方、宇津救命丸株式会社の夜泣きガイドでは、生後3か月頃から1歳半頃までに起こりやすく、7〜9か月頃が一つのピークとされています。
この二つの情報は、同じことを断定しているわけではありません。
情報源 示されている夜泣きの目安
ユビー病気のQ&A 生後3か月頃から2歳頃まで見られ、2歳を過ぎると一般的には減る
宇津救命丸株式会社 生後3か月頃から1歳半頃に起こりやすく、7〜9か月頃がピーク帯
熊本市の子育て情報 睡眠リズムを作る成長過程の一つで、成長に伴って落ち着く
そのため、この記事では、「多くの場合は成長とともに2歳頃までに減っていくが、終わる時期には個人差がある」と捉えます。
1歳を過ぎてから夜泣きが始まることもある?
1歳を過ぎてから、夜泣きが急に始まったり、いったん落ち着いていた夜泣きがぶり返したりすることはあります。
1歳前後は、子どもの心と体が大きく変化する時期です。
- つかまり立ちや一人歩きを始める
- 行動範囲が広がる
- 言葉の理解が進む
- 保護者と離れる不安が強くなる
- 保育園への入園や親の仕事復帰がある
- 断乳や卒乳を始める
- 歯が生えて不快感が出る
こうした変化がいくつも重なると、眠りが一時的に不安定になる可能性があります。
「今まで眠っていたのに、突然どうして」と心配になりますよね。
しかし、1歳を過ぎて夜泣きが始まったことだけで、発達や育て方に問題があるとは判断できません。
2歳を過ぎても泣くのは異常?
2歳を過ぎても、体調不良や環境の変化などをきっかけに、夜中に泣くことはあります。
引っ越し、保育園や幼稚園への入園、旅行、きょうだいの誕生などは、小さな子どもにとって大きな変化です。
怖い夢を見たり、日中の出来事を思い出したりして、夜中に泣く場合もあるでしょう。
判断するときは年齢だけを見るのではなく、次の点を合わせて確認してください。
- 日中は元気に遊べているか
- 食事や水分が取れているか
- 発熱や嘔吐などがないか
- 泣き方が普段と大きく違わないか
- 呼吸や顔色に異常がないか
「何歳まで続いたか」よりも、「いつもの様子と違うか」を見ることが重要です。
1歳の夜泣きで泣き叫ぶ原因は?
1歳児が夜泣きで激しく泣く理由は、現在のところ医学的にすべて解明されているわけではありません。
2025年9月4日に公開された「ユビー病気のQ&A」でも、埼玉医科大学総合医療センター小児科の井上信明医師の監修のもと、1歳児が夜泣きで泣き叫ぶ理由は、はっきり分かっていないと説明されています。
つまり、ここから紹介する内容は、原因を一つに断定するものではありません。
睡眠の特徴や生活上の変化から、影響している可能性のある要素を整理したものです。
睡眠のリズムがまだ未熟だから
1歳児は、大人ほど睡眠のリズムが安定していません。
眠りが浅くなったタイミングで目を覚まし、自分だけでは再び眠れずに泣くことがあります。
大人も夜中に短く目を覚ますことがありますが、多くの場合は、そのまま再び眠れます。
一方、1歳児は目を覚ましたときに、周囲が暗い、保護者が見えない、寝たときと状況が違うといったことに不安を感じる場合があります。
夜中に何度も起きるからといって、親の寝かしつけ方が間違っているとは限りません。
睡眠が発達途中であることも、夜泣きを考えるうえで大切な背景です。
歩行や言葉の発達で刺激が増えたから
1歳頃は、つかまり立ちや伝い歩き、一人歩きなど、できることが急に増える時期です。
熊本市の子育て情報でも、1歳を過ぎると歩き始めたり言葉が出始めたりして、子どもの世界が大きく広がると説明されています。
初めて行く場所で過ごした日や、大勢の人に会った日、長時間外出した日などに、夜泣きが増える子もいます。
楽しい出来事であっても、1歳児にとっては普段より多くの刺激を受ける一日です。
ただし、「刺激を受けたから必ず夜泣きする」とは限りません。
夜泣きが増えたときに、日中の予定や普段との違いを振り返ると、傾向を見つける手がかりになります。
分離不安が強くなる時期だから
1歳前後は、保護者と離れることへの不安が強くなりやすい時期です。
日中に後追いが増えたり、保護者の姿が見えなくなると泣いたりする子もいますよね。
夜中に目を覚ましたときも、保護者が見えない不安から泣く場合があります。
抱っこすると落ち着く、保護者の姿を確認すると安心する、「ママ」「パパ」と呼びながら泣く場合は、分離不安が影響している可能性があります。
これは甘やかしたことが原因とは限りません。
保護者とのつながりを理解し始めた、発達の過程として捉えることもできます。
保育園や生活環境が変わったから
保育園への入園、親の仕事復帰、引っ越し、寝室の変更なども、夜泣きが増えるきっかけになることがあります。
保育園へ入ると、子どもの一日は大きく変わります。
- 保護者と長時間離れる
- 初めて会う大人や子どもと過ごす
- 昼寝の時間や長さが変わる
- 食事や遊びの時間が変わる
- 風邪などの感染症にかかる機会が増える
日中は元気そうに見えても、新しい環境の中で一生懸命過ごしているのかもしれません。
夜になって緊張がゆるんだときに、不安や疲れが泣く形で表れる可能性も考えられます。
保育園が悪いと決めつける必要はありません。
夜泣きが始まった時期と、生活の変化が重なっていないかを確認することが大切です。
断乳や卒乳で眠り方が変わったから
授乳は栄養を取るだけでなく、子どもが安心して眠るための習慣になっていることがあります。
断乳や卒乳を始めると、夜中に目覚めたとき、これまで使っていた再入眠の方法がなくなります。
そのため、新しい眠り方に慣れるまで、一時的に夜泣きが増える子もいます。
断乳や卒乳そのものが悪いわけではありません。
抱っこ、背中をトントンする、手をつなぐ、静かに声をかけるなど、別の安心方法に慣れるまで時間が必要な場合があります。
歯の不快感や体調不良があるから
1歳頃は、歯が生えることによる歯茎のむずがゆさや痛みを感じる子もいます。
また、風邪、中耳炎、便秘、皮膚のかゆみなどが原因で、夜中に泣いている可能性もあります。
次のような様子がないか確認しましょう。
- 発熱している
- 鼻水や咳が出ている
- 耳を繰り返し触る
- 嘔吐や下痢がある
- 便秘が続いている
- 湿疹やかゆみがある
- 食欲が落ちている
- 抱っこしても激しく泣き続ける
夜泣きは、一般的に明らかな理由が見つからない夜間の泣きを指します。
そのため、まずは病気や不快感のサインが隠れていないかを確認することが欠かせません。
1歳の夜泣きに今夜できる対処法は?
夜泣きが始まったときは、原因をすぐに突き止めようとするより、安全確認から順番に対応することが大切です。
今夜の対応は、次の4段階で考えると迷いにくくなります。
1. 体調と安全を確認する
2. 数秒だけ様子を見る
3. 暗く静かなまま安心させる
4. 普段と違う症状があれば相談する
1.体調と安全を確認する
最初に、子どもの様子と周囲の安全を確認します。
- 顔色や呼吸は普段どおりか
- 体が熱くないか
- おむつが汚れていないか
- 暑すぎたり寒すぎたりしないか
- 嘔吐や下痢をしていないか
- 衣服や髪の毛が手足に絡んでいないか
- 寝床の周囲に危険な物がないか
- 体の一部を気にしていないか
暗くて確認できない場合は、刺激の少ない照明を使いましょう。
ただし、明るい照明を長時間つけると完全に目が覚めることがあるため、確認後は再び暗くします。
2.目を閉じているなら数秒だけ様子を見る
目を閉じたまま泣いている場合は、完全には目覚めていない可能性があります。
安全と体調に問題がなければ、数秒だけ様子を見てもよいでしょう。
すぐに抱き上げたり、大きな声で呼びかけたりすると、かえって完全に目を覚ます場合があります。
これは、長時間放置するという意味ではありません。
泣き声が強くなる、体を起こす、保護者を探す様子がある場合は、そばへ行って安心させてください。
3.静かな声や抱っこで安心させる
背中やおなかに手を当て、「大丈夫だよ」「ここにいるよ」と静かに声をかけます。
落ち着かない場合は、抱っこをしてゆっくり歩く方法もあります。
ユビー病気のQ&Aでは、紹介されている対応の一つとして、赤ちゃんを抱いてゆったりと5分ほど歩く方法が挙げられています。
ただし、すべての子に合うとは限りません。
抱っこで興奮する子もいるため、背中をトントンする、手を握る、隣で横になるなど、普段落ち着きやすい方法を選びましょう。
泣き止まないからといって、子どもを激しく揺らしてはいけません。
刺激を強くして泣き止ませようとするのではなく、子どもが安心できる小さな刺激を一定に保つことがポイントです。
4.何をしても落ち着かないときは一度起こす方法もある
半分眠った状態で激しく泣き続け、声かけや抱っこにも反応しにくいときは、一度目を覚まさせてから寝かしつける方法も紹介されています。
ベネッセ教育情報サイトでは、部屋を少し明るくする、絵本を読む、歌を歌う、抱っこして話しかけるといった方法が挙げられています。
ただし、これは毎回行うべき方法ではありません。
夜中に明るい部屋で長時間遊ぶと、眠りへ戻りにくくなる可能性があります。
試す場合は、照明を必要最低限にし、静かな声で短時間だけ対応しましょう。
翌日から見直したい生活リズム
生活リズムを整えても、夜泣きを完全に防げるとは限りません。
それでも、起床、昼寝、就寝前の流れを大きくずらさないことは、眠りやすい土台作りにつながります。
朝はなるべく同じ時間に起こす
夜泣きがひどかった翌朝は、遅くまで寝かせたくなりますよね。
しかし、日によって起床時刻が大きく変わると、生活リズムもずれやすくなります。
無理のない範囲で普段に近い時間に起こし、カーテンを開けて朝の光を取り入れましょう。
着替え、朝食、外遊びなど、朝の流れをある程度そろえることも、昼と夜の区別をつける助けになります。
昼寝を無理に削らない
夕方遅くまで昼寝をすると、夜の寝つきに影響する場合があります。
一方で、「夜に眠らせたいから」と昼寝を大きく削ると、子どもが疲れすぎて機嫌が悪くなったり、寝かしつけに時間がかかったりすることもあります。
昼寝の長さだけでなく、昼寝から起きた時刻と夜の就寝時刻の関係を確認しましょう。
私は育児中、寝不足のまま夜中の様子を思い出そうとしても、「昨日は何時に起きたっけ」と記憶が曖昧になることがありました。
そこで、紙やスマートフォンに次の項目だけを残すようにしました。
- 昼寝を始めた時刻
- 昼寝から起きた時刻
- 布団へ入った時刻
- 夜中に起きた時刻
- 鼻水や便秘などの体調
- その日にあった普段と違う出来事
細かな育児日記ではなく、時刻と体調を短く記録するだけです。
記録を見返すと、「毎晩ずっとひどい」と感じていた中にも、比較的眠れた日があることに気づけました。
また、外出が長かった日や昼寝が遅くなった日に夜泣きが増えているなど、生活とのつながりを考える材料にもなりました。
寝る前の流れを簡単にそろえる
子どもは、毎日同じ行動を繰り返すことで、これから眠る時間だと理解しやすくなります。
例えば、次のような流れです。
- お風呂に入る
- パジャマに着替える
- 歯磨きをする
- 照明を暗くする
- 絵本を1冊読む
- 「おやすみ」と声をかける
立派な入眠儀式を作る必要はありません。
むしろ、毎晩絵本を何冊も読むなど、親の負担が大きい習慣は続かなくなる可能性があります。
「絵本は1冊」「歌は1曲」のように終わりを決め、親子が無理なく続けられる形にすることが大切です。
保育園と昼寝や体調を共有する
保育園に通っている場合は、家庭だけで夜泣きの原因を探さず、担任の先生にも様子を聞いてみましょう。
- 昼寝を始めた時刻
- 実際に眠った長さ
- 昼寝から起きた時刻
- 食欲や機嫌
- 最近よく泣いた場面
- 園での活動量
- 体調の変化
家庭で夜泣きが増えていることを伝えると、園でも疲れや体調の変化を意識して見てもらえる場合があります。
保育園が原因だと決めつけるのではなく、家庭と園の情報をつなげることが目的です。
家庭保育の場合も、昼寝や外出の時間を記録すると、生活全体の流れを把握しやすくなります。
1歳の夜泣きで受診した方がよいサインは?
日中は元気で、食事や水分が取れ、普段と同じような夜泣きであれば、直ちに病気とは限りません。
ただし、体調の変化や普段とは違う泣き方がある場合は、夜泣きと決めつけず、医療機関へ相談してください。
早めに医療機関へ相談したい症状
次のような症状がある場合は、小児科などへの相談を検討しましょう。
- 発熱、嘔吐、下痢がある
- 顔色が悪い
- 呼吸が苦しそう
- ぐったりして反応が弱い
- 水分が取れない
- おしっこの回数が明らかに少ない
- けいれんのような動きがある
- 頭をぶつけた後に泣き続ける
- 普段と明らかに違う甲高い声で泣く
- 体の同じ部分を触ると強く泣く
- 抱っこしても全く落ち着かない
特に、呼吸がおかしい、意識や反応が弱い、けいれんがあるといった場合は、記事を読み続けるより、医療機関や地域の救急相談窓口へ連絡してください。
保護者が感じる違和感も大切ですが、客観的な症状がある場合は、様子を見すぎないことが重要です。
この記事は診断を目的としたものではありません。
判断に迷う場合は、かかりつけの小児科や地域の医療相談窓口へ相談しましょう。
耳を繰り返し触る場合は中耳炎にも注意する
1歳児は、風邪をきっかけに中耳炎になることがあります。
耳を何度も触る、横になると強く泣く、発熱や鼻水がある、機嫌が悪いといった症状が重なる場合は、耳の痛みが隠れている可能性があります。
耳を触るだけで中耳炎とは判断できません。
しかし、複数の症状がある場合は、小児科や耳鼻咽喉科への相談を検討してください。
いびきや呼吸の停止が見られる場合
大きないびきや口呼吸が続く、眠っている間に呼吸が止まったように見える場合は、睡眠中の呼吸が妨げられている可能性があります。
寝汗が多い、寝相が極端に激しい、何度も目を覚ますといった様子も、医師へ伝える材料になります。
可能であれば、安全を確保したうえで短い動画を撮り、診察時に見せると状況を説明しやすくなります。
ただし、撮影を優先して相談や受診を遅らせないようにしてください。
1歳の夜泣きと夜驚症は同じ?
1歳児が激しく泣いたからといって、すぐに夜驚症とは判断できません。
夜驚症は、睡眠中に突然起き上がり、強い恐怖を感じているように叫んだり泣いたりする状態です。
ユビー病気のQ&Aでは、3歳を超えた子どもが夜中に急に起き、怖がるように激しく泣き叫ぶ場合は、夜驚症の可能性があると説明されています。
宇津救命丸株式会社のガイドでも、3歳以上で声をかけても反応しない、本人が覚えていない激しい泣きや叫びが続く場合は、夜驚症の可能性が示されています。
一方、1歳児の激しい夜泣きについては、理由が完全には分かっていません。
呼びかけに反応しない状態が繰り返される、呼吸が乱れる、大量の汗をかく、転落やけがの危険があるといった場合は、小児科へ相談しましょう。
夜泣きで親が限界になる前にできること
1歳の夜泣きへの対応では、子どもの睡眠と同じくらい、対応する親の安全と休息も大切です。
睡眠不足が続けば、いつもなら受け流せる泣き声にも、強いイライラや焦りを感じることがあります。
それは、親としての愛情が足りないからではありません。
心と体が休めていないサインです。
夜の担当を具体的に分ける
可能であれば、パートナーや家族と夜の対応を交代しましょう。
「起きられる方が対応する」という分け方では、眠りが浅い人や気づきやすい人に負担が偏りがちです。
例えば、次のように具体的に決めます。
- 就寝から午前1時までは一人が担当する
- 午前1時以降はもう一人が担当する
- 平日と休日で担当日を分ける
- 夜に対応した人は翌朝の家事を減らす
夜泣きを完全になくせなくても、親が数時間続けて眠れる仕組みを作ることはできます。
家事の基準を一時的に下げる
夜泣きが続いている時期に、普段と同じ水準で家事をこなそうとすると、休む時間がなくなります。
食事を簡単にする、掃除の回数を減らす、洗濯物を畳まず分けるなど、期間限定で負担を減らしてよいと思います。
子どもが寝た後に、家事をすべて終わらせなければならないわけではありません。
眠れる時間があるなら、親も一緒に休むことを優先してください。
イライラしたら安全な場所に寝かせて離れる
泣き止まない状態が続き、「もう無理」「強く揺さぶってしまいそう」と感じたときは、子どもを安全な寝床に置き、数分だけ距離を取りましょう。
ユビー病気のQ&Aでも、子どもを激しく揺さぶることや、口を塞ぐことは、してはいけない対応として挙げられています。
泣いている子どもから短時間離れることに、罪悪感を持つ方もいるかもしれません。
しかし、感情が限界を超える前に距離を取ることは、親子の安全を守るための行動です。
パートナーや家族を起こす、電話で助けを求める、地域の相談窓口へ連絡するなど、一人で抱え込まないでください。
1歳の夜泣きについて私が大切だと考えること
1歳の夜泣きについて調べると、「生活リズムを整えましょう」「寝る前の習慣を作りましょう」といった対策が多く紹介されています。
どちらも試す価値はありますが、私は、生活を完璧に整えれば夜泣きを止められると考えすぎないことも大切だと思っています。
夜泣きの原因は、現在もすべて解明されているわけではありません。
睡眠の発達、体調、日中の刺激、分離不安、保育園、断乳など、複数の要素が重なっている可能性があります。
そのため、親が丁寧に対応していても、泣く日はあります。
夜泣きを「必ずなくさなければならない問題」と考えると、泣くたびに、寝かしつけに失敗したような気持ちになってしまいますよね。
けれども、夜泣きへの対応は、合格か不合格かで評価できるものではありません。
私が大切だと考えるのは、次の三つを分けて考えることです。
- 病気や危険のサインがないか確認する
- 子どもが再び安心して眠れるように支える
- 親が無理なく続けられる対応を選ぶ
さまざまな対策を一度に始めると、どの方法が子どもに合っていたのか分からなくなります。
また、「朝は必ず何時」「昼寝は必ず何分」と決めすぎると、予定どおりにいかなかった日に親の負担が増えてしまいます。
まずは、起床時刻を大きくずらさない、寝る前に絵本を1冊読むなど、一つか二つに絞って様子を見る方が現実的です。
夜泣きの記録を見るときも、泣いた回数だけではなく、次のような変化を探します。
- 昼寝が遅かった日に増えていないか
- 外出が長かった日に増えていないか
- 鼻水や便秘がある日に増えていないか
- 保育園の登園日に増えていないか
- 抱っこより手を握った日の方が早く眠れたか
原因を一つに決めつけるのではなく、「最近の変化が重なっているのかもしれない」と考えることで、必要な対応を選びやすくなります。
そして、夜泣きで最も見落とされやすいのは、対応する親の疲労です。
子どもの生活リズムを整えることばかりに意識が向くと、親の睡眠や食事は後回しになりがちです。
しかし、睡眠不足の状態では、子どもの体調を落ち着いて観察することも難しくなります。
家族へ頼ること、家事を減らすこと、保育士や保健師へ相談することも、夜泣きへの立派な対応です。
「成長すれば落ち着く」と言われても、今夜つらい気持ちまで消えるわけではありませんよね。
いつか終わるからと、限界まで我慢する必要はありません。
まとめ
1歳の夜泣きは、成長に伴って減り、2歳頃までには一般的に見られにくくなります。
ただし、始まる時期や終わる時期には大きな個人差があり、1歳を過ぎて急に始まったり、いったん落ち着いた後にぶり返したりすることもあります。
原因は完全には解明されていませんが、睡眠の未熟さ、歩行や言葉の発達、分離不安、保育園などの環境変化、断乳、歯の不快感、体調不良などが影響している可能性があります。
今夜泣いたときは、まず安全と体調を確認し、数秒様子を見た後、暗く静かな環境で安心させましょう。
発熱、嘔吐、呼吸の異常、ぐったりした様子、普段と明らかに違う泣き方がある場合は、単なる夜泣きと決めつけず、医療機関へ相談してください。
夜泣きへの対応は、親だけが抱えるものではありません。
子どもの眠りを支えることと同じくらい、対応する親の睡眠と心を守ることも大切です。
よくある質問
1歳の夜泣きについて、本文では判断しにくい細かな疑問をまとめました。
子どもの体調や発達には個人差があるため、心配な症状がある場合は専門家へ相談してください。
目を閉じたまま泣いているときは起こした方がよい?
目を閉じたまま短く泣いている場合は、完全には起きていない可能性があります。
体調と安全に問題がなければ数秒だけ様子を見て、泣き声が強くなる場合や体を起こした場合に、静かに安心させましょう。
毎晩何回起きたら病院へ行くべき?
起きる回数だけで受診の必要性は判断できません。
発熱、呼吸の異常、ぐったり、水分が取れない、普段と違う泣き方などがあるかを確認し、心配な状態が続く場合は小児科へ相談してください。
夜泣きの記録は何を書けばよい?
寝た時刻、泣き始めた時刻、昼寝、体調、その日にあった普段と違う出来事、何をしたら落ち着いたかを簡単に記録します。
数日分を見返すと、生活の変化や体調との関係を考えやすくなり、医師や保育士にも状況を説明しやすくなります。

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