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新生児の夜泣きはある?原因と泣き続けるときの対処法

夜中に泣く新生児を安全な姿勢でやさしく抱っこする母親 育児

新生児も夜に泣きますが、多くは空腹や不快感、未熟な睡眠リズムによるもので、一般的な「原因の分からない夜泣き」とは少し異なります。

授乳やおむつ替えをしても泣き続けると、「病気だったらどうしよう」「私の対応が悪いのかな」と不安になりますよね。

この記事では、新生児が夜に泣く原因、最初に確認すること、医療機関へ連絡するサイン、安全な寝かせ方まで順番に解説します。

  1. 新生児が夜泣きするとき、まず確認することは?
  2. 新生児の夜泣きはある?一般的な夜泣きとの違い
  3. 新生児が夜に泣く主な原因は?
    1. 空腹や授乳が十分にできていない
    2. げっぷが出ず、お腹が苦しい
    3. おむつや衣類が不快
    4. 暑い、寒いなど室内環境が合わない
    5. 睡眠リズムが整っていない
    6. 抱っこで安心したい
    7. 体調不良や痛みがある
  4. 授乳しても新生児が泣き止まないときの対処法
    1. 顔色と呼吸を明るい場所で確認する
    2. 体温を測る
    3. 授乳時間と飲み方を確認する
    4. おむつ、衣類、肌を見る
    5. 刺激を減らしてやさしく抱っこする
  5. 新生児を安全に寝かせるには?
  6. 新生児が泣き続けるときに避けたいこと
    1. 激しく揺さぶる
    2. 口や鼻をふさぐ
    3. 自己判断で薬を使う
    4. 疲れた状態でドライブに出る
    5. 昼間に無理に起こしておく
  7. 新生児の夜泣きではなく受診を考えるサインは?
  8. 新生児の夜泣きはいつまで続く?
  9. 泣き止まない夜は保護者の安全も守ろう
    1. 私が考える、新生児の夜泣き対策で最も大切なこと
  10. まとめ
  11. よくある質問
    1. 新生児が夜に何時間も泣くのは普通ですか?
    2. 授乳しても泣き止まないのは母乳が足りないからですか?
    3. 新生児を泣かせたまま少し離れても大丈夫ですか?
    4. 新生児が38℃以上ありますが、着せすぎなら様子を見てもよいですか?
    5. 夜間に受診するべきか迷ったら、どこへ相談できますか?

新生児が夜泣きするとき、まず確認することは?

最初に顔色と呼吸を確認し、問題がなければ体温、授乳、おむつ、げっぷ、室温の順に見ていきます。

新生児が泣き続けていると、何から確認すればよいか分からなくなってしまいますよね。

焦ったときに備えて、次の順番を覚えておくと状況を整理しやすくなります。

1. 顔色や唇の色に異常がないか
2. 苦しそうな呼吸をしていないか
3. 体温が38℃以上ではないか
4. 母乳やミルクを飲めているか
5. おむつが濡れていないか
6. げっぷや吐き戻しで苦しそうではないか
7. 衣類や室温が暑すぎたり寒すぎたりしないか
8. 肌や手足に赤み、腫れ、巻きついた糸などがないか

特に注意したいのは、新生児の38℃以上の発熱です。

着せすぎや室温の影響が考えられる場合でも、家庭だけで原因を判断して長時間様子を見ず、速やかに医療機関へ連絡して指示を受けてください。

また、次のような様子があるときは、寝かしつけより医療機関への相談を優先します。

  • 顔や唇が青白い、紫色に見える
  • 呼吸が速い、苦しそうに息をしている
  • 胸やみぞおちが呼吸のたびに大きくへこむ
  • ぐったりして反応が弱い
  • 母乳やミルクをほとんど飲めない
  • けいれんしている
  • 緑色や血の混じったものを吐いた
  • いつもと明らかに違う甲高い声で泣く

「泣いているから元気」とは限りません。

泣き止むかどうかだけを見るのではなく、顔色、呼吸、体温、飲み方、尿の状態を確認することが大切です。

新生児の夜泣きはある?一般的な夜泣きとの違い

新生児が夜に何度も起きて泣くことは珍しくありません。

ただし、新生児期の泣きを、生後数か月以降に見られる「原因の分からない夜泣き」と同じものとして考えるのは適切ではありません。

厚生労働省の用語解説では、新生児を「出生後28日を経過しない乳児」と定義しています。厚生労働省

この時期は、授乳、消化、体温調節、睡眠など、体のさまざまな機能がまだ発達の途中です。

昼と夜の区別も十分についていないため、大人のように「夜になったら長く眠る」という生活リズムはできていません。

さらに、新生児は一度に飲める母乳やミルクの量が限られています。

夜間も短い間隔で目を覚まし、空腹や不快感を泣くことで伝えるのは、発達段階として自然な場合があります。

一般的に「夜泣き」という言葉は、授乳やおむつ替えをしても明確な原因が見つからず、夜間に赤ちゃんが泣く状態を指して使われます。

一方、新生児が夜に泣くときは、次のような確認できる原因が隠れていることが少なくありません。

  • お腹がすいている
  • おむつが濡れている
  • げっぷが出ず苦しい
  • 暑い、または寒い
  • 眠いのにうまく眠れない
  • 抱っこされて安心したい
  • 体調が悪い、痛みがある

そのため、新生児が夜に泣いたときは、いきなり特別な寝かしつけ方法を探すより、泣いて伝えている不快感や体調の変化を一つずつ確認することが優先されます。

新生児が夜に泣く主な原因は?

新生児が夜に泣く原因は、一つとは限りません。

空腹に加えておむつが濡れていたり、眠いのに部屋が暑かったりと、複数の不快感が重なっている場合もあります。

空腹や授乳が十分にできていない

新生児は胃が小さく、一度に飲める量が限られているため、昼夜を問わず頻繁に授乳が必要です。

前回の授乳からあまり時間がたっていなくても、十分に飲めていなければ再び泣くことがあります。

母乳の場合は飲んだ量が目で見えないため、「足りているのかな」と不安になりますよね。

母乳やミルクが足りているかは、泣き止むかどうかだけでなく、次のような様子を含めて確認します。

  • 授乳中にしっかり吸えているか
  • 授乳後に少し落ち着くか
  • 尿が出ているか
  • 体重が増えているか
  • 赤ちゃんに活気があるか

泣くたびに母乳不足と決めつけたり、自己判断でミルクを大幅に増やしたりする必要はありません。

一方で、吸う力が明らかに弱い、途中ですぐ眠って飲めない、尿が大きく減った、ぐったりしているといった場合は、体調不良が関係している可能性があります。

家庭で判断しきれないときは、出産した産院、小児科、助産師などに相談しましょう。

げっぷが出ず、お腹が苦しい

授乳するときに飲み込んだ空気が胃にたまると、不快感から泣くことがあります。

授乳中は落ち着いていたのに、寝かせた途端に泣き始める場合は、げっぷや吐き戻しも確認したいところです。

授乳後は頭と首をしっかり支え、縦抱きにしてしばらく様子を見ます。

必ずげっぷが出るわけではないため、出ないからといって長時間強く背中をたたく必要はありません。

何度も大量に吐く、緑色や血の混じったものを吐く、お腹が張っている、体を強く反らして泣くといった様子がある場合は、医療機関に相談してください。

なお、吐き戻しを防ぐために、傾斜のある寝具やクッションを使って寝かせるのは避けます。

眠った後は、硬めで平らな寝床へ仰向けに寝かせることが基本です。

おむつや衣類が不快

おむつが濡れている、便が出ている、おむつのテープがきついといった不快感も、新生児が泣く原因になります。

服の縫い目やタグが当たっていたり、背中で衣類が丸まっていたりすることもあります。

夜中は部屋を暗くしているため、おむつの汚れや肌の赤みに気づきにくいものですよね。

泣き方が強いときは、おむつの中だけでなく、次の部分も確認してみましょう。

  • 首やわきの下
  • 背中
  • 足の付け根
  • 手足の指
  • おへその周辺
  • おむつが触れる部分

まれに、髪の毛や衣類の糸が指に巻きついて痛みの原因になることもあります。

赤みや腫れが強い、触れると激しく泣く、皮膚の色が変わっている場合は、医療機関への相談が必要です。

暑い、寒いなど室内環境が合わない

新生児は体温調節機能が未熟なため、室温や衣類の影響を受けやすい時期です。

大人が寒いと感じて服や寝具を重ねすぎると、赤ちゃんにとっては暑くなり、汗をかいて泣くことがあります。

手足はもともと冷たく感じる場合があるため、手足の温度だけで判断しません。

背中、胸、お腹など体の中心部分に触れ、汗ばんでいないか、冷えすぎていないかを確認しましょう。

ただし、赤ちゃんの体温が38℃以上ある場合は、「部屋が暑かったのだろう」と家庭だけで判断しないことが重要です。

新生児の38℃以上の発熱は、速やかに医療機関へ連絡し、受診の必要性について指示を受けてください。

睡眠リズムが整っていない

新生児は昼と夜の区別が十分についておらず、短く眠っては起きることを昼夜問わず繰り返します。

大人にとっては深夜でも、赤ちゃんにとっては「夜だから長く眠る時間」とは限りません。

眠りが浅いため、わずかな音や光、姿勢の変化で目を覚ますこともあります。

眠いのに自分ではうまく眠りに入れず、泣いてしまう赤ちゃんもいるでしょう。

この時期に「夜寝てもらうため」と昼寝を無理に減らしたり、長時間起こして疲れさせたりすることはおすすめできません。

朝はカーテンを開けて自然な光を入れ、夜は照明や生活音を控えめにする程度から、少しずつ昼夜の違いを伝えていきます。

抱っこで安心したい

お腹の中から外の世界に出たばかりの新生児にとって、光、音、温度、体の感覚はすべて大きな変化です。

抱っこされて保護者の体温や声、心臓の音を感じることで、落ち着く赤ちゃんもいます。

空腹やおむつの問題がなく、抱っこすると穏やかになるのであれば、「抱き癖がつく」「甘やかしている」と過度に心配する必要はありません。

ただし、泣き止ませようとして激しく揺さぶることは危険です。

こども家庭庁の資料「赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの理解と対処のために~」では、無理に泣き止ませようとして激しく揺さぶらないことや、赤ちゃんの口をふさがないことが案内されています。沖縄県金融庁+1

通常のやさしい抱っこと、頭が前後に大きく動くほどの激しい揺さぶりは、明確に区別しなければなりません。

体調不良や痛みがある

新生児は、具合の悪さや痛みを言葉で伝えられません。

発熱、呼吸の苦しさ、腹部の不快感、皮膚の痛みなどを、泣くことで知らせる場合があります。

いつもと違う鋭い声で泣き続ける、抱っこしてもまったく落ち着かない、飲み方が弱い、顔色が悪いといった様子があれば、「赤ちゃんは泣くものだから」と片づけないことが大切です。

私も子どもが赤ちゃんだった頃、夜中に泣き声が続くと、頭では落ち着かなければと思っていても、気持ちが焦ってしまいました。

その経験から、私は「泣き止む方法を探す前に、顔色、呼吸、体温、授乳、尿を同じ順番で確認する」と決めておくことが、保護者の不安を減らす助けになると感じています。

授乳しても新生児が泣き止まないときの対処法

授乳をしても泣き止まないからといって、必ずしも母乳やミルクが足りないとは限りません。

げっぷ、おむつ、室温、眠気、体調などを順番に確認しましょう。

顔色と呼吸を明るい場所で確認する

最初に、赤ちゃんが安全に呼吸できているかを確認します。

夜間の暗い部屋では顔色が分かりにくいため、必要に応じて照明をつけて見てください。

顔や唇が青白い、呼吸が苦しそう、胸やみぞおちが大きくへこむ、呼びかけへの反応が弱い場合は、寝かしつけを続けず医療機関への連絡を優先します。

呼吸や顔色に明らかな異常がある場合や、反応がなく緊急性が高いと感じる場合は、ためらわず救急要請を検討してください。

体温を測る

赤ちゃんの体が熱く感じるときだけでなく、いつもと泣き方が違うときも体温を測ります。

新生児の体温が38℃以上の場合は、室温や衣類の影響がありそうに見えても、まず医療機関に連絡してください。

自己判断で解熱薬を使用したり、家族に処方された薬を飲ませたりしてはいけません。

体温を伝えるときは、測った時刻や測定方法も一緒に伝えると、医療者が状況を判断しやすくなります。

授乳時間と飲み方を確認する

前回の授乳時刻や、授乳中の様子を振り返ります。

口を探すように顔を動かす、手を口元へ持っていく、吸いつこうとする様子があれば、空腹の可能性があります。

ただし、泣くたびに必ず授乳が必要とは限りません。

飲ませてもすぐに激しく泣く、吸う力が弱い、むせる、呼吸が苦しそうといった場合は、授乳を無理に続けず医療機関へ相談しましょう。

授乳後は頭と首を支え、縦抱きでげっぷや吐き戻しの様子を確認します。

おむつ、衣類、肌を見る

おむつを替えたばかりでも、その後すぐに便や尿が出ていることがあります。

おむつだけでなく、衣類のしわ、肌の赤み、首やわきの蒸れも確認します。

赤ちゃんは小さな不快感でも強く泣く場合があります。

「さっき見たから大丈夫」と決めつけず、順番にもう一度確認してみることが大切です。

刺激を減らしてやさしく抱っこする

夜間に明るい照明をつけ続けたり、大きな音を出したりすると、赤ちゃんがさらに覚醒することがあります。

体調に問題がないことを確認できたら、授乳やおむつ替えに必要な明るさだけを残し、テレビやスマートフォンの強い光を控えます。

抱っこするときは、頭と首をしっかり支え、穏やかな声で話しかけましょう。

背中をやさしくなでる、一定のテンポで軽くトントンするなど、刺激の少ない方法を試します。

私は、泣き止まないと不安になり、抱き方を変えたり歩き回ったりと、短時間にいろいろな方法を試してしまったことがあります。

しかし、赤ちゃんだけでなく自分も疲れてしまったため、その後は安全と体調を確認したうえで、一つの穏やかな方法をしばらく続けるようにしました。

これは医療上の決まりではなく私の育児経験ですが、次々と刺激を変えないことは、私自身が落ち着いて対応するためにも役立ったと感じています。

新生児を安全に寝かせるには?

新生児は、硬めで平らな寝床に仰向けで寝かせ、顔の周りには物を置かないことが基本です。

こども家庭庁の「赤ちゃんが安全に眠れるように」では、1歳未満の赤ちゃんの睡眠環境について、次のように案内しています。

  • 体が沈まない硬めで平坦な寝具を使う
  • 寝床に傾斜をつけない
  • 掛け布団ではなく、衣類やスリーパー、空調で温度を調整する
  • ぬいぐるみ、タオル、枕などを寝床に置かない
  • 医学的な指示がない限り、寝かせ始めは仰向けにする

柔らかいクッションや傾斜のあるマットレスは避け、赤ちゃんの周りをすっきり整えることが、睡眠中の窒息リスクを減らすうえで重要です。沖縄県金融庁+1

吐き戻しが心配でも、枕や丸めたタオルで上半身を高くしたまま寝かせるのは避けましょう。

抱っこで眠った後は、安全な寝床に移します。

保護者が疲れているときに特に注意したいのが、ソファや椅子で抱っこしたまま眠ってしまうことです。

大人の体やクッションの間に赤ちゃんが挟まれたり、落下したりする危険があります。

添い寝をする場合も、大人用の柔らかい寝具、掛け布団、枕などが赤ちゃんの顔を覆わないよう注意が必要です。

「よく眠ってくれる形」よりも、「呼吸を妨げにくい安全な環境」を優先してください。

新生児が泣き続けるときに避けたいこと

泣き声が長く続くと、保護者も冷静さを保つのが難しくなります。

追い詰められたときに危険な行動を防げるよう、避けたい対応をあらかじめ知っておきましょう。

激しく揺さぶる

赤ちゃんの頭が前後に大きく動くほど激しく揺さぶってはいけません。

赤ちゃんは頭が大きく、首の筋肉が未発達です。

激しい揺さぶりは、脳や血管に重大な損傷を起こすおそれがあります。

泣き声に耐えられないと感じたら、赤ちゃんを安全な寝床に仰向けで置き、数分間だけ距離を取ってください。

こども家庭庁も、赤ちゃんが泣き止まない場合は、安全を確認してその場を離れ、自分を落ち着かせる対応を案内しています。沖縄県金融庁+1

赤ちゃんから一時的に離れることは、育児を放棄することではありません。

危険な行動を防ぎ、赤ちゃんと保護者の両方を守るための安全対策です。

口や鼻をふさぐ

泣き声を小さくしようとして、手、タオル、布団などで赤ちゃんの口や鼻をふさぐ行為は非常に危険です。

新生児は、自分で寝具を払いのけたり、苦しいことを言葉で伝えたりできません。

寝床には顔を覆う可能性のある物を置かず、赤ちゃんの顔の周りをすっきりさせてください。

自己判断で薬を使う

眠らせる目的で市販薬を使用したり、家族に処方された薬を飲ませたりしてはいけません。

新生児は体が小さく、薬の影響を強く受ける可能性があります。

発熱や痛みが疑われる場合も、家庭にある薬を使って様子を見るのではなく、医療機関へ連絡しましょう。

疲れた状態でドライブに出る

車の振動で赤ちゃんが落ち着く場合はあります。

しかし、睡眠不足の保護者が深夜に運転すれば、交通事故の危険が高まります。

そのため私は、新生児の夜泣き対策として深夜のドライブを習慣にすることは、安全面から第一の選択肢にはしにくいと考えています。

また、チャイルドシートは移動中の安全を守るためのものであり、自宅に着いた後も長時間眠らせ続ける寝床ではありません。

車で移動した場合は、到着後に赤ちゃんを硬めで平らな安全な寝床へ移してください。

昼間に無理に起こしておく

「昼間に寝かせなければ、夜に長く眠るのでは」と考えることもありますよね。

しかし、新生児は昼夜を問わず短い睡眠を繰り返す時期です。

夜に寝てもらうために、眠そうな赤ちゃんを意図的に長時間起こしておく方法はおすすめできません。

新生児期は睡眠リズムを完成させることより、必要な授乳と睡眠を確保しながら、安全に過ごせる環境を整えることが優先されます。

新生児の夜泣きではなく受診を考えるサインは?

新生児期は体調が急に変化することがあります。

次のサインがある場合は、「夜泣きだから」と様子を見続けず、医療機関へ連絡してください。

  • 38℃以上の発熱がある
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 呼吸が速い、苦しそう
  • 呼びかけや刺激への反応が弱い
  • ぐったりしている
  • 母乳やミルクをほとんど飲まない
  • 吸う力が明らかに弱い
  • 尿が普段より大幅に少ない
  • 嘔吐を何度も繰り返す
  • 緑色や血の混じったものを吐く
  • けいれんしている
  • 体の一部に触れると激しく泣く
  • いつもと明らかに違う甲高い声で泣く

特に、新生児の38℃以上の発熱については、着せすぎが原因に見えても、家庭だけで判断して様子を見ないようにしてください。

医療機関へ速やかに連絡し、いつから熱があるのか、どのように測ったのか、授乳や尿の状態はどうかを伝えます。

呼吸や顔色に明らかな異常がある、けいれんしている、反応がないといった場合は、緊急性を考えて救急要請を検討します。

受診するべきか判断に迷う場合は、出産した産院、かかりつけの医療機関、地域の救急相談窓口へ連絡しましょう。

厚生労働省の子ども医療電話相談「#8000」は、休日や夜間に子どもの急な症状について、小児科医師や看護師へ相談できる全国共通の短縮番号です。厚生労働省+1

受付時間や一般電話からかける場合の番号は都道府県によって異なるため、平常時に住んでいる地域の情報を確認しておくと安心です。

ただし、#8000は電話による診断や治療を行うものではありません。

明らかに緊急性が高い場合は、電話相談の順番を待つのではなく、救急要請を含めて速やかに行動してください。

相談や受診の際には、次の内容をメモしておくと状況を伝えやすくなります。

  • 体温と測定時刻
  • 最後に授乳した時刻
  • 母乳やミルクの飲み方
  • 尿や便の回数
  • 吐いた回数と吐いたものの色
  • 泣き始めた時刻
  • 泣き声や呼吸の変化
  • 肌の色や発疹の有無

「何となくいつもと違う」という保護者の感覚も、大切な情報です。

うまく説明できる自信がなくても、普段と違う点をそのまま医療者へ伝えてください。

新生児の夜泣きはいつまで続く?

新生児期の夜間覚醒が、生後28日を過ぎた途端になくなるわけではありません。

授乳間隔や睡眠のまとまり方は、赤ちゃんの成長とともに少しずつ変化します。

ただし、「いつから朝まで眠るか」には大きな個人差があり、新生児期の段階で期限を示すことはできません。

ここで分けて考えたいのが、次の二つです。

状態 主な特徴
新生児期の夜間覚醒 空腹、おむつ、げっぷ、未熟な睡眠リズムなど、確認できる理由があることが多い
生後数か月以降の夜泣き 授乳やおむつ替えをしても原因が分からず、夜中に目覚めて泣くことがある

新生児期を過ぎても、夜間授乳や短い睡眠が続く赤ちゃんはいます。

昨日は比較的まとまって眠ったのに、今日は何度も起きるという波も珍しくありません。

体調、授乳量、発達、室温、日中の刺激などによっても睡眠は変化します。

そのため、毎晩同じ時刻に眠ることや、短期間で夜間覚醒をなくすことを目標にしすぎない方が現実的です。

私は、赤ちゃんの睡眠を「保護者が正しく練習させれば、必ず予定どおりになるもの」と考えすぎないことも大切だと思います。

生活環境を整える工夫は必要ですが、赤ちゃんが寝ないことを保護者の努力不足と結びつけるべきではありません。

泣き止まない夜は保護者の安全も守ろう

新生児の夜泣き対策では、赤ちゃんをどう寝かせるかに意識が向きがちです。

しかし、保護者が安全に対応できる状態を保つことも、重要な対策の一つです。

夜中に何度も起きる生活が続くと、集中力や判断力が低下します。

普段なら気づける危険を見落としたり、泣き声への怒りを抑えられなくなったりする可能性もあります。

母乳育児で授乳そのものを交代できない場合でも、ほかの作業は家族に頼めることがあります。

  • 授乳後のげっぷを家族が担当する
  • おむつ替えや寝かしつけを交代する
  • 夜の前半と後半で担当時間を分ける
  • 休日の朝に保護者の睡眠時間を確保する
  • 哺乳瓶の洗浄や食事の準備を任せる
  • 掃除や洗濯の頻度を一時的に減らす
  • 実家や自治体の産後ケアを利用する

私も子どもが小さい頃、泣き止ませられない時間が続くと、「母親なのにどうして分からないのだろう」と自分を責めたことがありました。

けれども、授乳、おむつ、室温、体調を確認しても、赤ちゃんが泣くことはあります。

赤ちゃんが泣き止まないことと、保護者の愛情や育児能力は別の問題です。

ここで大切なのは、「泣き止ませること」と「安全を守ること」を分けて考えることだと私は感じています。

泣き止ませられなくても、顔色や呼吸を確認し、安全な寝床を整え、危険な行動を避けられていれば、必要な対応はできています。

限界を感じたときは、赤ちゃんを硬めで平らな寝床に仰向けで置き、数分だけ距離を取ってください。

水を飲む、深呼吸をする、家族に連絡するなど、自分を落ち着かせてから戻ります。

眠れない状態が続き、涙が止まらない、強い怒りが湧く、赤ちゃんに危害を加えそうで怖いと感じる場合は、一人で耐えないでください。

家族、出産した産院、自治体の保健師、助産師、医療機関などへ連絡することが、赤ちゃんと自分を守る行動になります。

私が考える、新生児の夜泣き対策で最も大切なこと

個人的には、新生児期には「効果の高い寝かしつけ方法」を探し続けるより、家庭内の対応手順を決める方が役立つ場合があると考えています。

たとえば、次の三つを家族で共有しておくだけでも、夜中の混乱を減らせます。

  • どの順番で赤ちゃんの状態を確認するか
  • どの症状があれば医療機関へ連絡するか
  • 保護者が限界になったら誰へ連絡するか

赤ちゃんの睡眠リズムを一晩で変えることは難しくても、大人の確認手順や役割分担は今日から変えられます。

また、家庭でできるのは、赤ちゃんの状態を観察し、安全を確保して医療機関へ情報を伝えるところまでです。

発熱の原因や病気の有無を家庭で確定することはできません。

育児経験やインターネットの記事だけで医療判断を完結させず、「家庭で確認できる範囲」と「医療者へ判断を委ねる範囲」を分けることが、新生児を守るうえで重要だと思います。

まとめ

新生児も夜に何度も起きて泣きますが、空腹、おむつ、げっぷ、暑さや寒さ、未熟な睡眠リズムなどが関係していることがあります。

泣き続けるときは、最初に顔色と呼吸を確認し、体温、授乳、尿、おむつ、げっぷ、室温の順に見ていきましょう。

新生児に38℃以上の発熱がある場合は、着せすぎに見えても家庭だけで様子を見ず、速やかに医療機関へ連絡してください。

呼吸の苦しさ、顔色の悪さ、反応の弱さ、哺乳量や尿の大幅な減少、繰り返す嘔吐、けいれんなどがある場合も、寝かしつけより受診の相談を優先します。

眠った後は、硬めで平らな寝床に仰向けで寝かせ、顔の周りには枕、掛け布団、タオル、ぬいぐるみなどを置かないことが大切です。

何をしても泣き止まないときは、赤ちゃんの安全を確保したうえで数分離れ、家族や地域の支援先を頼ってください。

赤ちゃんを泣き止ませられない夜があっても、それだけで保護者の対応が間違っているわけではありません。

よくある質問

新生児が夜に何時間も泣くのは普通ですか?

新生児は昼夜のリズムが整っておらず、夜に繰り返し泣くことがあります。

ただし、何時間なら安全と一律には判断できません。長時間まったく落ち着かないうえ、飲みが悪い、顔色や呼吸がおかしい、反応が弱いなどの変化がある場合は、医療機関へ相談してください。

授乳しても泣き止まないのは母乳が足りないからですか?

母乳不足だけが原因とは限りません。

げっぷ、おむつ、暑さや寒さ、眠気、抱っこによる安心、体調不良なども考えられます。尿が減っている、体重が増えない、吸う力が弱い場合は、産院、小児科、助産師へ相談しましょう。

新生児を泣かせたまま少し離れても大丈夫ですか?

授乳やおむつ、顔色、呼吸、体温を確認し、赤ちゃんを安全な寝床に仰向けで寝かせたうえであれば、保護者が落ち着くために数分離れることは安全を守るための選択肢になります。

激しく揺さぶりそう、怒鳴りそう、危害を加えそうで怖いと感じたときは、無理に抱き続けず、すぐに家族や医療・行政の相談先へ助けを求めてください。

新生児が38℃以上ありますが、着せすぎなら様子を見てもよいですか?

新生児の体温が38℃以上ある場合は、着せすぎや室温の影響が疑われても、家庭だけで原因を判断して様子を見ないでください。

速やかに医療機関へ連絡し、受診の必要性について指示を受けましょう。

夜間に受診するべきか迷ったら、どこへ相談できますか?

出産した産院やかかりつけの医療機関に加え、休日・夜間は子ども医療電話相談「#8000」を利用できます。

受付時間は都道府県によって異なります。呼吸や顔色の異常、けいれん、反応がないなど緊急性が高い場合は、電話相談を待たず救急要請を検討してください。

※この記事は、厚生労働省「用語の解説」「子ども医療電話相談事業(#8000)」、こども家庭庁「赤ちゃんが安全に眠れるように」「赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの理解と対処のために~」を2026年7月31日に確認し、育児中の家庭で確認しやすいよう整理したものです。診断や治療を目的としたものではありません。赤ちゃんの様子に不安がある場合は、医療機関へ相談してください。

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