生後1か月の赤ちゃんが夜中に何度も泣くのは、珍しいことではありません。多くは病気ではなく、睡眠リズムの未熟さや空腹、不快感などが関係しています。
「ミルクもあげたし、おむつも替えた。それなのに、どうして泣き止まないの?」
赤ちゃんが眠ったと思った直後に目を覚ます日が続くと、何か異常があるのではないかと不安になりますよね。
この記事では、生後1か月の夜泣きが起こる理由、病院へ相談する目安、夜を乗り切るための対処法を、医師監修の記事や育児相談の内容をもとに整理します。
生後1か月の夜泣きは普通?まだ昼夜の区別がついていない時期
生後1か月の赤ちゃんが夜中に何度も泣いたり、なかなか眠らなかったりすることは、決して珍しくありません。
ただし、この時期の泣き方は、一般的にイメージされる「夜泣き」とは少し異なる場合があります。
一般的な夜泣きは、生後6か月ごろから目立ち始めることが多いとされています。個人差が大きく、早い赤ちゃんでは生後2〜3か月ごろから始まることもあります。
一方、生後1か月ごろの赤ちゃんは、まだ昼と夜の区別が十分についていません。
そのため、夜だから眠らないというよりも、昼夜に関係なく短い睡眠と覚醒を繰り返していると考えたほうが実態に近いでしょう。
医師・小児スリープコンサルタントの森田麻里子先生が監修した記事では、生後間もない赤ちゃんは、昼夜を問わず「1〜2時間起きる時間」と「1〜4時間眠る時間」を繰り返すと説明されています。
大人のように夜にまとまって眠る仕組みが、まだ完成していないのですね。
10〜15分で起きることもある
赤ちゃん&子育てインフォの相談室には、2016年12月、生後1か月半の赤ちゃんについて次のような相談が寄せられています。
赤ちゃんは22時から翌朝6時ごろまで、眠ったと思っても10〜15分ほどで目を覚し、手足を動かしながら泣き始める状態でした。
保護者はミルクやおむつを確認し、朝は部屋を明るく、夜は暗くする工夫もしていましたが、原因が分からず、病院に行くべきか心配していました。
回答した市川香織先生は、生後1か月ごろの場合、典型的な夜泣きというよりも、外の世界や昼夜の変化にまだ慣れていないため、不安定になって泣いている可能性があると説明しています。
赤ちゃんはおなかの中では、明るさや気温、生活音の変化が少ない環境で過ごしていました。
生まれてから急に、光や音、温度、空腹など、たくさんの刺激に囲まれることになります。私たちが思う以上に、赤ちゃんは大きな環境変化の中で毎日を過ごしているのだと思います。
毎日泣く赤ちゃんもいれば、あまり泣かない赤ちゃんもいる
2020年3月21日に公開された子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」の記事では、生後1か月の夜泣きについて、複数の母親の体験談が紹介されています。
ときどき小さな声で泣く程度だったという家庭がある一方、毎晩1回泣いていた、1時間半から2時間ごとに起こされていたという家庭もありました。
授乳をすると眠る赤ちゃんもいれば、何をしてもなかなか寝つかない赤ちゃんもいます。
つまり、夜に泣く頻度だけで、発達の良し悪しや育て方の正解・不正解を判断することはできません。
周りの赤ちゃんがよく寝ていると聞くと焦ってしまいますが、睡眠にはかなり大きな個人差があります。
生後1か月の赤ちゃんが夜泣きする主な原因
生後1か月の赤ちゃんが泣く原因は、1つとは限りません。
空腹やおむつの汚れなど分かりやすい理由だけでなく、睡眠の未熟さや刺激、体温調節の難しさなどが重なっていることもあります。
主に考えられる原因は、次のとおりです。
- 睡眠と覚醒の切り替えが未熟
- 母乳やミルクが足りず、おなかがすいている
- 飲みすぎや空気でおなかが張っている
- おむつの汚れや蒸れが不快
- 暑い、寒い、音が気になる
- 昼間の刺激が強かった
- 抱っこや授乳から寝床へ移ったことに気づいた
- 特に原因がなく、不安定さから泣いている
すべてを完璧に見分ける必要はありません。
確認できることを一つずつ確認し、明らかな異常がなければ、「今は眠りに入りにくいのかもしれない」と受け止めることも大切です。
原因1.睡眠のリズムがまだ未熟だから
生後1か月の赤ちゃんは、眠りが浅く、短い間隔で目を覚まします。
眠っている間も、顔をしかめたり、手足を動かしたり、小さな声を出したりすることがあります。
急に声を上げたからといって、完全に目を覚ましているとは限りません。赤ちゃんが寝ながら泣く、いわゆる寝言泣きの場合もあります。
森田先生が監修した記事では、新生児なら約30秒、生後1か月以降なら1〜2分ほど、安全を確認しながら様子を見る方法が紹介されています。
すぐに抱き上げると、かえって赤ちゃんを完全に起こしてしまうことがあるためです。
ただし、泣き方が激しい、顔色がおかしい、呼吸が苦しそうなどの異変がある場合は、様子見を優先せず、赤ちゃんの状態を確認してください。
原因2.母乳やミルクが足りないから
生後2〜3週目や6週目ごろは、赤ちゃんが大きく成長する時期とされ、急に飲む量が増えることがあります。
これまでと同じ授乳量や間隔でも、赤ちゃんにとっては足りなくなり、短時間で泣き始める場合があります。
授乳からあまり時間がたっていなくても、口を探すような動きをする、手を口へ持っていく、吸うしぐさをする場合は、空腹の可能性があります。
ただし、泣くたびに必ず授乳が必要とは限りません。
おなかが張っていないか、抱っこや声かけで落ち着かないかも確認しながら判断しましょう。
母乳やミルクの量、授乳間隔、体重の増え方に不安がある場合は、1か月健診や小児科、産院、助産師への相談がおすすめです。
原因3.飲みすぎやゲップ不足で苦しいから
空腹とは反対に、ミルクや母乳をたくさん飲み、おなかが張って泣いている場合もあります。
赤ちゃんは授乳中に空気を飲み込みやすく、自分で上手にゲップを出すことができません。
授乳後に落ち着かない、おなかが張っている、足を縮めるように動かす場合は、縦抱きにして背中を優しくさすり、ゲップを促してみましょう。
すぐにゲップが出ないこともあります。強く背中をたたいたり、長時間無理に続けたりする必要はありません。
便秘によっておなかが張っている可能性もあるため、排便の回数や便の状態も確認しておくとよいでしょう。
原因4.暑さや寒さ、音などが不快だから
赤ちゃんは、大人のように自分で服や布団を調節できません。
暑すぎる、寒すぎる、おむつが蒸れている、照明が明るい、テレビや会話の音が気になるといった不快感が、眠りを妨げる場合があります。
手足が冷たくても、必ずしも体全体が寒いとは限りません。首の後ろや背中を触り、汗をかいていないか、冷えすぎていないかを確認します。
寝室は照明を暗くし、大きな音や急な物音を減らしましょう。
ただし、静かにしなければと神経質になりすぎると、家族の負担が増えてしまいます。通常の生活音をすべて消すのではなく、夜間は刺激を少なめにする程度で十分かなと思います。
原因5.昼間に刺激を受けすぎたから
長時間の外出や来客など、いつもと違う出来事があった日は、赤ちゃんが興奮して眠りにくくなることがあります。
「たくさん刺激を受ければ疲れてよく寝るのでは」と考えたくなりますが、赤ちゃんは疲れすぎると、かえって寝つきが悪くなる場合があります。
生後1か月は、まだ長時間の外出や活発な遊びが必要な時期ではありません。
赤ちゃんの様子を見ながら、昼間は明るく、夜は暗く静かにするという基本的なメリハリをつけるだけでも十分です。
原因が分からないことも珍しくない
おむつもきれいで、授乳も済んでいる。室温にも問題がなく、抱っこしても泣き止まない。
そのような場合、親としては「原因を見つけなければ」と焦りますよね。
しかし、赤ちゃんの泣く理由は、いつも特定できるわけではありません。
森田先生が監修した記事でも、考えられる原因を確認して問題がなければ、原因探しにこだわりすぎないことが勧められています。
泣き止ませられないからといって、あやし方が下手なわけでも、親として何かが足りないわけでもありません。
赤ちゃん自身も、眠りたいのに眠れず、どうすればよいのか分からないのかもしれません。
生後1か月の夜泣きで病院を受診する目安
生後1か月は体調の変化に注意が必要な時期です。
夜に泣くこと自体は珍しくありませんが、いつもと違う症状がある場合は、夜泣きだと決めつけず、医療機関への相談を検討してください。
市川香織先生の回答では、赤ちゃんに活気があり、熱がなく、母乳やミルクをよく飲み、おしっこやうんちが普段どおり出ている場合は、慌てて病院へ行く必要はないとされています。
反対に、次のような様子がある場合は注意が必要です。
- 発熱している
- 顔色や唇の色が悪い
- 呼吸が苦しそう、息が速い
- 母乳やミルクをほとんど飲まない
- 飲んでも何度も激しく吐く
- おしっこの回数が明らかに少ない
- ぐったりして反応が弱い
- いつもとは明らかに違う甲高い声で泣く
- おなかが強く張っている
- けいれんのような動きがある
- 泣き方や体調について保護者が強い違和感を覚える
特に生後3か月未満の赤ちゃんの発熱は、早めの相談が必要になることがあります。
受診すべきか迷ったときは、出産した産院、小児科、地域の救急相談窓口などに電話で相談してください。
「こんなことで相談してもいいのかな」と遠慮する必要はありません。低月齢の赤ちゃんは症状を言葉で伝えられないからこそ、保護者の違和感が大切な手がかりになります。
生後1か月の夜泣きを乗り切る対処法
生後1か月の夜泣きに、どの赤ちゃんにも必ず効く方法はありません。
その日の体調や空腹の程度によっても反応は変わるため、いくつかの方法を順番に試してみましょう。
1.まずは少しだけ様子を見る
泣き声が聞こえると、すぐに抱き上げたくなりますよね。
しかし、目を閉じたまま短く泣いている場合は、寝言泣きの可能性があります。
赤ちゃんの安全と呼吸、顔色を確認しながら、1〜2分ほど静かに見守ると、そのまま眠りに戻ることもあります。
もちろん、激しく泣いている場合や異変を感じる場合は、時間を測って待つ必要はありません。
「必ず放置する」という方法ではなく、赤ちゃんが本当に起きているかを落ち着いて確認するための短い時間と考えてください。
2.おむつ・空腹・温度・体調を順番に確認する
泣き続けている場合は、確認する順番を決めておくと焦りにくくなります。
- おむつが汚れていないか
- 授乳からどのくらいたっているか
- おなかが張っていないか
- 暑すぎたり寒すぎたりしないか
- 発熱や顔色の変化がないか
- 服や寝具が肌に当たっていないか
夜中は眠気で頭が働きにくく、「さっき何を確認したかな」と分からなくなることもあります。
授乳時間やおむつ交換の時刻を簡単にメモしておくと、家族で交代するときにも状況を共有しやすくなります。
3.声かけや胸のトントンを試す
すぐに抱き上げる前に、低く落ち着いた声で「大丈夫だよ」「ねんねしようね」と声をかけてみましょう。
胸やおなかのあたりに優しく手を置き、一定のリズムでトントンすると落ち着く赤ちゃんもいます。
夜中は目を合わせて楽しくあやすよりも、照明を暗くしたまま、静かで単調な対応を心がけます。
赤ちゃんに「今は遊ぶ時間ではなく、休む時間だよ」と少しずつ伝えていくイメージです。
4.抱っこして落ち着かせる
声かけやトントンで落ち着かない場合は、抱っこしてみましょう。
KIDSNA STYLEの記事では、座ったままの抱っこでは泣き止まず、立って部屋の中を歩くと落ち着いたという母親の体験談が紹介されています。
抱き方や揺れ方の好みは、赤ちゃんによって異なります。
激しく揺らすのではなく、赤ちゃんの頭と首をしっかり支えながら、ゆっくり歩いたり、身体を小さく左右に動かしたりしてみてください。
私も子どもが小さいころ、抱っこして立った途端に泣き止み、座るとまた泣き始める夜がありました。
「どうして座ったことが分かるのだろう」と不思議でしたが、親の体温や揺れ、姿勢のわずかな変化を赤ちゃんは敏感に感じ取っているのかもしれません。
ただ、抱っこする側がふらつくほど疲れている場合は、無理に歩き続けないでください。
安全な場所に赤ちゃんを寝かせ、一度深呼吸して、可能であれば家族と交代しましょう。
5.必要に応じて授乳する
授乳から時間がたっている、口を探す動きがあるなど、空腹が考えられる場合は授乳します。
生後1か月は、授乳間隔が毎回同じになるとは限りません。
成長する時期には、普段より早く空腹になることもあります。時間だけで厳密に判断せず、赤ちゃんの様子や医師・助産師から受けている指示も踏まえて対応しましょう。
授乳後は、必要に応じてゲップを促します。
寝たまま授乳したり、大人が眠り込む可能性のあるソファや椅子で授乳したりすると、転落や窒息の危険があります。眠気が強いときほど、安全な環境を整えることが大切です。
6.ホワイトノイズを試す
生後3か月ごろまでの赤ちゃんは、ホワイトノイズを聞くと落ち着くことがあります。
ホワイトノイズとは、換気扇や空気清浄機のような「ザー」「ゴー」という一定の音です。
おなかの中で聞いていた音に近く、急な生活音を目立ちにくくする働きも期待できます。
使う場合は、赤ちゃんの耳元で大音量を流さず、寝床から距離を取って小さめの音にします。
スマートフォンを赤ちゃんの顔の近くや寝床の中に置くのは避けましょう。
音や光が次々に変化するおもちゃは、夜間には刺激が強すぎる可能性があります。寝かしつけに使うなら、一定の単調な音のほうが向いています。
7.おくるみは安全性を優先して使う
おくるみに包むと落ち着く赤ちゃんもいます。
KIDSNA STYLEの記事でも、おくるみを使うことで安心したように眠ったという母親の体験が紹介されていました。
ただし、おくるみを使う際は、赤ちゃんの顔を覆わないようにし、きつく巻きすぎないことが大切です。
赤ちゃんが寝返りを始める兆候が見られたら、包む方法は見直す必要があります。
また、赤ちゃんの周囲にクッションや丸めたタオル、ぬいぐるみ、厚い掛け布団などを置く方法は、窒息事故につながるおそれがあります。
寝床は硬く平らな状態にし、赤ちゃんはあお向けに寝かせ、周囲に柔らかい物を置かないようにしましょう。
8.バウンサーや抱っこグッズで寝かせたままにしない
バウンサーや抱っこひもは、親の負担を軽くするために役立つことがあります。
ただし、基本的には見守れる時間に使うものであり、夜通し眠る場所として作られているとは限りません。
バウンサーや抱っこひもで赤ちゃんが眠った場合は、製品の説明書を確認し、可能なタイミングで安全な寝床へ移します。
製品ごとに対象月齢や使用方法が異なるため、「新生児から使える」という表示だけで判断せず、最新の説明書を確認してください。
昼夜逆転を整えるために今できること
生後1か月では、昼夜逆転していても珍しくありません。
市川香織先生は、昼と夜の生活リズムは生後3か月ごろから徐々についてくるため、今は赤ちゃんの生活ペースに合わせてよいと説明しています。
焦って生活リズムを完成させようとするのではなく、毎日の中で昼と夜の違いを少しずつ伝えていきましょう。
朝は部屋を明るくする
朝になったらカーテンを開け、部屋を明るくします。
生後1か月の段階で、毎日必ず同じ時刻に起こす必要はありません。
授乳やおむつ交換で起きたタイミングに、朝の光を感じられるようにするだけでも、昼夜の違いを伝えるきっかけになります。
夜間の授乳やおむつ交換では、必要以上に部屋を明るくせず、静かに対応しましょう。
生後1か月を過ぎたら短い外気浴も選択肢
生後1か月を過ぎ、1か月健診で問題がなければ、気候や赤ちゃんの体調に合わせて短い外気浴や散歩を始める方法もあります。
市川先生は、生後2か月ごろから日光を感じ、昼間に活動することで、昼夜の感覚がつきやすくなると説明しています。
ただし、真夏や真冬、強風の日、感染症が流行している時期などは無理をする必要はありません。
長時間出かけるよりも、窓辺で朝の光を感じる、抱っこで家の周辺を短時間歩くなど、負担の少ない方法から始めましょう。
昼間に赤ちゃんが寝たら親も休む
夜にまとまって眠れない時期は、「夜に何時間寝るか」だけを考えると、親の睡眠が不足しやすくなります。
昼間に赤ちゃんが眠ったら、家事よりも休息を優先してみてください。
部屋の片づけや洗濯が気になるかもしれませんが、生後1か月の育児中は、普段どおりに家事をこなせないほうが自然です。
私自身、子どもが眠った時間を家事に使い、夜になるころには疲れ切っていたことがあります。
「赤ちゃんが寝たら自分も寝る」と言われても、すぐには眠れない日もありますよね。それでも、横になって目を閉じるだけで、身体の負担は少し違います。
睡眠を一度にまとめて取れないなら、短い休息を何度か積み重ねるという考え方も必要だと思います。
夜泣きがつらいときは親の安全も守る
夜泣きへの対応では、赤ちゃんの状態だけでなく、親の疲労にも目を向ける必要があります。
毎晩細切れに起こされる生活が続くと、判断力や集中力が落ちやすくなります。
KIDSNA STYLEの記事では、赤ちゃんが寝ても「またすぐ泣くかもしれない」と思い、自分が寝つけなかったという母親の声も紹介されています。
赤ちゃんが眠っているのに、自分だけ眠れない。小さな物音にも反応してしまう。
その状態は、決して気にしすぎではありません。身体が赤ちゃんを守ろうとして、緊張が解けにくくなっているのだと思います。
泣き声がつらくなったら安全な寝床に置く
泣き止まない状態が続き、イライラや焦りが強くなったときは、赤ちゃんを安全な寝床へあお向けに寝かせ、その場を少し離れても構いません。
赤ちゃんが泣いていることより、疲れ切った状態で無理に抱き続けることのほうが危険な場合があります。
別の部屋や少し離れた場所で深呼吸をし、水を飲み、気持ちを落ち着かせましょう。
赤ちゃんを激しく揺さぶることは、重大なけがにつながるため絶対に避けてください。
「もう限界」と思った時点で家族に交代を頼む、産院や地域の相談窓口へ連絡することは、逃げではなく安全を守る行動です。
夜の担当を一人に固定しない
授乳をする人が母親であっても、おむつ交換、ゲップ、抱っこ、寝かしつけなどは、パートナーや家族が担当できます。
たとえば、授乳後の抱っこを交代するだけでも、横になれる時間を確保できます。
「相手は仕事があるから」と一人で背負ってしまう家庭もありますが、夜間の育児も心身を使う大きな仕事です。
毎日同じ形でなくても、週末だけ交代する、帰宅後の2時間を担当してもらうなど、家庭に合う方法を具体的に相談してみてください。
眠れない不安が強いときは早めに相談する
赤ちゃんが寝ても自分がまったく眠れない、涙が止まらない、食欲がない、赤ちゃんの泣き声を聞くことが怖いといった状態が続く場合は、一人で耐えないでください。
産後は身体の回復途中であり、ホルモンの変化や睡眠不足も重なります。
出産した産院、自治体の保健師、助産師、小児科、家族などに、今の状態を具体的に伝えましょう。
「みんな経験しているから」と我慢を続ける必要はありません。
生後1か月の夜泣きをどう考える?私の考察
生後1か月の夜泣きについて調べると、抱っこ、授乳、ホワイトノイズ、生活リズムづくりなど、さまざまな対策が出てきます。
もちろん、赤ちゃんに合う方法を探すことは大切です。
ただ、私はこの時期にもっとも必要なのは、一度で正解を見つけようとしないことだと考えています。
昨日は抱っこで眠ったのに、今日は抱っこしても泣く。授乳で落ち着く日もあれば、飲んだあとにおなかが張って眠れない日もあります。
赤ちゃんの状態は毎日変わるため、同じ方法が毎回通用しないのは当然なのかもしれません。
親ができることは、病気のサインがないか確認し、安全を守りながら、その日に合いそうな方法を試すことです。
それでも泣き止まなければ、「対応が間違っている」のではなく、「今は泣きたい時間なのかもしれない」と考えてよいと思います。
生活リズムは「整える」より「教えていく」
生後1か月から、朝は明るく、夜は暗くする工夫には意味があります。
ただし、その工夫をしたからといって、すぐに夜通し眠るようになるわけではありません。
生活リズムづくりは、スイッチを切り替えるような作業ではなく、毎日少しずつ昼と夜を教えていく積み重ねです。
朝に光を感じさせ、夜は静かに過ごす。それでも夜中に起きたら、必要なお世話をする。
この繰り返しによって、生後3か月ごろから少しずつ昼夜の感覚が育っていくと考えられます。
成果が見えない時期にも、赤ちゃんの中では準備が進んでいるのだと思います。
寝かしつけの成功より、家族が安全に朝を迎えることが大切
赤ちゃんが泣き止まないと、「何とか寝かせなければ」と必死になります。
けれど、生後1か月の時期は、夜中に起きることそのものを完全になくすのは難しいでしょう。
寝かしつけに成功することだけを目標にすると、眠らないたびに失敗したような気持ちになります。
私は、赤ちゃんと家族が安全に朝を迎えられたら、それで十分という基準を持つことも必要だと感じます。
途中で何度起きても、家族に頼っても、家事が残っていても構いません。
生後1か月の夜泣きは、親の努力不足で起きているのではなく、赤ちゃんの睡眠が育っていく途中に見られる姿です。
ただし、赤ちゃんの体調に違和感がある場合や、親の心身が限界に近づいている場合は、「成長を待てばよい」と我慢せず、専門家へ相談してください。
まとめ
生後1か月の赤ちゃんが夜中に何度も泣くのは、珍しいことではありません。
この時期はまだ昼夜の区別が十分についておらず、短い睡眠と覚醒を繰り返します。空腹、飲みすぎによるおなかの張り、おむつ、暑さや寒さ、日中の刺激などが重なって泣く場合もあります。
泣いたときは、少し様子を見たうえで、おむつ、授乳、室温、体調を順番に確認し、声かけやトントン、抱っこなどを試してみましょう。
一方で、発熱、呼吸の異常、顔色の悪さ、哺乳量や尿量の低下、ぐったりしているなど、普段と違う様子がある場合は、夜泣きと決めつけず医療機関へ相談することが大切です。
生後1か月は、赤ちゃんも親も新しい生活に慣れている途中です。
夜泣きを一晩で解決しようとせず、赤ちゃんの安全と親の休息を優先しながら、一日ずつ乗り切っていきましょう。
よくある質問
生後1か月の赤ちゃんが毎晩泣くのは異常ですか?
毎晩泣く赤ちゃんもいるため、泣く頻度だけで異常とは判断できません。
母乳やミルクを飲み、尿や便が普段どおり出ていて、発熱や顔色の変化がなく、起きているときに活気があるかを確認しましょう。
体調に違和感がある場合は、小児科や出産した産院へ相談してください。
生後1か月でも昼夜逆転を直したほうがよいですか?
生後1か月は昼夜の区別が十分についていないため、昼夜逆転していても珍しくありません。
朝は部屋を明るくし、夜は照明や音を控えめにするなど、昼と夜の違いを少しずつ伝えていきましょう。
生活リズムは生後3か月ごろから徐々に整ってくるとされています。
生後1か月の赤ちゃんを泣かせたままにしても大丈夫ですか?
寝言泣きの可能性があるため、呼吸や顔色に問題がなければ、1〜2分ほど様子を見る方法があります。
それでも泣き続ける場合は、おむつ、空腹、室温、体調などを確認してください。
親が強い疲労や焦りを感じたときは、赤ちゃんを安全な寝床へあお向けに寝かせ、短時間離れて気持ちを落ち着かせることも大切です。


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