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8ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べない原因は?今日からできる対処法

離乳食を前に口を閉じる8ヶ月の赤ちゃんを優しく見守る母親 育児

8ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べないときは、無理に口へ入れず、空腹のタイミングや食材の形状、食事の雰囲気を見直すことが大切です。

食べない日が続くと「栄養が足りないのでは」「進め方が遅れているのでは」と心配になりますよね。

しかし、生後8ヶ月は食べる量や離乳食への興味に個人差が大きい時期です。月齢どおりに進めることよりも、赤ちゃんの口の動きや機嫌、体重の増え方を見ながら調整しましょう。

8ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べないのは珍しくない

生後8ヶ月は、一般的に離乳食中期にあたります。

離乳食を1日2回にし、舌と上あごを使って食べ物をつぶす練習を始める時期ですが、すべての赤ちゃんが順調に食べ進めるわけではありません。

ピジョンのお悩み相談室には、2011年5月9日、もうすぐ8ヶ月になる次男が離乳食をほとんど食べないという相談が寄せられています。

相談者は生後5ヶ月になってすぐ離乳食を始めましたが、赤ちゃんは食べ物を見ると口に力を入れて固く閉じてしまいました。

生後7ヶ月から2回食に進めたものの、毎回大泣きし、おかゆや果物、野菜を試しても一向に進まなかったそうです。

一口、二口を何とか口に入れられることはあっても、形状は十分がゆのまま。医師からは「少しずつあげればよい」と言われたものの、嫌がる赤ちゃんに食べさせ続けてよいのか悩んでいました。

この相談には29件の回答が集まり、無理に食べさせると食事そのものを嫌がる可能性があるという意見が多く寄せられました。

また、「9ヶ月末から食べ始めた」「10ヶ月までほとんど食べなかった」「1歳を過ぎてから食べるようになった」といった体験も紹介されています。

つまり、8ヶ月で食べる量が少ないことだけを理由に、すぐ異常と判断する必要はありません。

大切なのは、離乳食の量だけを見るのではなく、母乳やミルクを飲めているか、機嫌はよいか、体重がその子なりに増えているかを合わせて確認することです。

離乳食を8ヶ月の赤ちゃんが食べない主な原因

8ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べない背景には、複数の原因が考えられます。

単なる好き嫌いとは限らないため、まずは食べないときの様子を観察してみましょう。

食材の固さや大きさが合っていない

離乳食中期の赤ちゃんは、舌と上あごを使って食材をつぶし、まとめて飲み込む動きを練習しています。

食材が固すぎれば、うまくつぶせず嫌がることがあります。一方で、なめらかすぎるペーストや水分の多いおかゆを好まない赤ちゃんもいます。

macaroniに掲載された管理栄養士による解説では、口をあまり動かさずにすぐ飲み込んでいる場合、現在の離乳食がやわらかすぎる可能性もあると説明されています。

ピジョンのお悩み相談でも、やわらかいおかゆは食べなかったものの、少し固めにしたら食べたという体験が複数紹介されていました。

「8ヶ月だからこの固さ」と決めつけず、赤ちゃんの口の動きに合わせることが重要です。

お腹がすいていない

授乳した直後や、母乳・ミルクを頻繁に飲んでいる場合、離乳食の時間になっても空腹を感じていない可能性があります。

特に母乳が好きな赤ちゃんは、離乳食が嫌いなのではなく、授乳で満足しているために食事へ気持ちが向かない場合があります。

花王のスマイル子育てラボでは、小児科医の三井俊賢先生が、母乳を好む子どもはおっぱいでお腹が満たされ、離乳食を食べないケースが多いと解説しています。

ただし、生後8ヶ月の段階で自己判断により母乳やミルクを大幅に減らすのは適切ではありません。

授乳量を急に減らすのではなく、離乳食の直前に授乳していないか、授乳と食事の間隔が短すぎないかを確認しましょう。

味やメニューに飽きている

離乳食を始めて数ヶ月たつと、同じような味や食感に飽きて食べなくなることがあります。

離乳食初期は素材そのものの味を生かすことが基本ですが、中期になると食べられる食材の種類が増えてきます。

おかゆばかりを嫌がる場合は、野菜の甘みや、かつお節や昆布などを使っただしの風味を加えると食べやすくなることがあります。

ピジョンの相談では、にんじん、かぼちゃ、さつまいもなど、自然な甘みのある野菜を試す案も挙げられていました。

ただし、味を濃くすれば食べるという考え方は避けましょう。塩分を増やすのではなく、食材やだしの香りで変化をつけるのが基本です。

食事以外のことに興味が向いている

生後8ヶ月ごろは、周囲への興味が大きく広がる時期です。

おもちゃ、音、家族の動きなどが気になり、食事に集中できないことがあります。

また、眠い、疲れている、機嫌が悪いといった理由で口を開けない場合もあります。

「昨日は食べたのに今日は食べない」という変化は、離乳食の作り方だけが原因とは限りません。

テレビを消す、おもちゃを見えない場所に置く、眠くなる前に食事を始めるなど、食べる環境を整えてみましょう。

スプーンや食べさせ方を嫌がっている

スプーンを口の奥まで入れたり、口を開いた瞬間に急いで食べ物を押し込んだりすると、赤ちゃんが警戒するようになることがあります。

口を固く閉じて顔を背ける場合は、食材ではなく、食べさせられる行為そのものを嫌がっている可能性もあります。

ピジョンの相談者も、赤ちゃんが少し口を開けた隙におかゆを入れていましたが、毎回大泣きする状態になっていました。

食べてほしい気持ちは自然ですが、泣いているところへ繰り返し入れると、「椅子に座る」「エプロンを着ける」「スプーンを見る」といった食事前の行動まで嫌がることがあります。

食べないときは、口へ押し込むよりも一度切り上げるほうが、長い目で見ると食事への抵抗を減らしやすいでしょう。

8ヶ月で離乳食を食べないときの対処法

食べない原因は一つとは限りません。

次の方法を一度にすべて試すのではなく、1日または数日ごとに一つずつ変え、赤ちゃんの反応を見てみましょう。

見直すポイント 試したいこと 確認する様子
食事の時間 授乳直後を避ける 空腹そうにしているか
食材の形状 やわらかさや粒の大きさを変える 口を動かしているか
味や香り 食材やだしで変化をつける 特定の味なら食べるか
食事環境 テレビやおもちゃを遠ざける 食事へ集中できるか
食べさせ方 無理に口へ入れない スプーンへの警戒が減るか
食事時間 長引かせず切り上げる 親子の負担が減るか

無理に口へ入れない

赤ちゃんが顔を背ける、口を固く閉じる、泣くといった行動は、「今は食べたくない」というサインです。

その状態で口へ押し込んでも、食べる練習になりにくいだけでなく、むせたり吐いたりするおそれがあります。

最初の一口を差し出し、口を開けなければ少し待ちます。それでも嫌がる場合は、食べさせることを優先せず、いったん終了して構いません。

離乳食は一回ごとの量を競うものではありません。

食事の時間を苦痛にしないことも、食べる力を育てる大切な過程です。

授乳と離乳食の間隔を見直す

離乳食の直前にたっぷり授乳している場合は、食事との間隔を少し見直してみましょう。

赤ちゃんが欲しがって泣いたときに、毎回すぐ授乳している家庭では、空腹と満腹のリズムが分かりにくくなっている可能性があります。

ただし、8ヶ月の赤ちゃんに母乳やミルクが不要になるわけではありません。

まずは普段の授乳時間と離乳食の時間をメモし、「授乳から30分しかたっていなかった」などの重なりがないか確認する方法が現実的です。

食事を食べなかったからといって授乳を我慢させたり、空腹にする目的で長時間授乳を控えたりするのは避けてください。

体重の増え方や授乳量に不安がある場合は、医師や保健師、管理栄養士に相談したうえで調整しましょう。

離乳食の形状を一段階戻す、または少し進める

食べないときは、月齢表どおりに進めることより、赤ちゃんに合う形状を探すことが大切です。

粒が大きくて口から出すなら、少し細かくしたり、とろみをつけたりします。

反対に、なめらかなおかゆをすぐ飲み込んで嫌がる場合は、舌でつぶせる程度のやわらかい粒を少し残してみてもよいでしょう。

ピジョンの相談回答には、十分がゆより少し固めのおかゆや普通のごはんを好んだ例もありました。

ただし、掲示板に寄せられた個人の体験は、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。

急に大きな塊を与えるのではなく、少量から安全に試し、飲み込み方を必ず見守りましょう。

食材やだしの風味を変える

毎回同じおかゆを嫌がる場合は、食べられる食材の範囲で風味を変えてみましょう。

例えば、次のような組み合わせがあります。

  • おかゆにかぼちゃやさつまいもを少量混ぜる
  • しらすとやわらかく煮た野菜をおかゆに加える
  • だしを使い、香りに変化をつける
  • おかゆではなく、やわらかく煮たうどんを試す
  • とろみの有無を変えてみる

初めての食材は、体調のよい日の午前中など、変化を確認しやすい時間に少量から試します。

アレルギーが心配な食材は、複数を一度に初めて与えないようにしましょう。

食事前に体を動かして遊ぶ

離乳食の時間になってもお腹がすいていない場合は、食事前の過ごし方を変える方法があります。

散歩に出る、床で体を動かして遊ぶ、親子で触れ合うなど、月齢に合った活動を取り入れてみましょう。

花王の記事でも、体を使って遊ぶことや、生活リズムを整えることが空腹につながると紹介されています。

ただし、激しく遊んだ直後は興奮して食事に集中できないこともあります。

遊び終わって少し落ち着いてから、手を洗い、食卓へ移る流れを作ると切り替えやすくなります。

家族と一緒に食卓を囲む

赤ちゃんだけ先に食べさせようとすると、食べることよりもスプーンや周囲の物へ興味が向くことがあります。

可能な日は、家族の食事時間に合わせて座らせ、大人が食べる姿を見せてみましょう。

「おいしいね」「一緒に食べようね」と穏やかに声をかけることで、食事を楽しい時間として経験できます。

ピジョンの相談でも、兄が食べている様子を見せる、親がおいしそうに食べるといった工夫が複数挙げられていました。

毎食そろえる必要はありません。

忙しい日は赤ちゃんだけでもよいので、親が無理なく続けられる範囲で試すことが大切です。

食事時間を長引かせない

食べない赤ちゃんを前にすると、「あと一口だけ」と粘りたくなります。

しかし、長時間椅子に座らせるほど親子ともに疲れ、食事への印象が悪くなりやすくなります。

ピジョンの相談回答には、食べなくても30分で終了するルールにしたところ、親のストレスが軽くなったという体験がありました。

時間は家庭や赤ちゃんの集中力によって異なりますが、遊び始める、泣く、顔を背け続けるなどの様子があれば切り上げる目安です。

完食よりも、穏やかに終えることを優先しましょう。

今日から試せる離乳食の進め方

離乳食を食べない日が続くと、原因を見つけようとして、毎回メニューや時間を大きく変えたくなるかもしれません。

しかし、すべてを一度に変えると、何が赤ちゃんに合っていたのか分からなくなります。

私は一児の母として離乳食期を振り返ると、食べた量ばかりに目が向くと、親の表情や声まで硬くなりやすいと感じます。

赤ちゃんのために一生懸命用意したからこそ、口を開けてもらえないと落ち込んでしまいますが、離乳食は親の努力がそのまま食べる量に表れるものではありません。

まずは、次のように一つずつ確認してみましょう。

  • 1日目は授乳と食事の間隔を確認する
  • 2日目はおかゆの水分量を少し変える
  • 3日目はだしや野菜で風味を変える
  • 4日目は家族と一緒に食卓を囲む
  • 食べなければ無理に続けず終了する

簡単な記録を残すのもおすすめです。

「何グラム食べたか」だけでなく、時間、直前の授乳、眠気、機嫌、食材の形状をメモすると、食べやすい条件が見つかることがあります。

例えば、「午前中は食べないが夕方は口を開ける」「水分の多いおかゆは嫌がる」「かぼちゃを混ぜると二口増える」といった傾向です。

一口増えたことだけでなく、スプーンを触った、食材を見た、口へ運ぼうとしたといった行動も食べる練習の一部です。

食事量だけを成功の基準にしないことが、親子の負担を減らすポイントだと私は考えます。

8ヶ月で離乳食を食べないときの受診・相談の目安

8ヶ月で離乳食をあまり食べなくても、母乳やミルクを飲み、元気に過ごし、体重がその子なりの曲線に沿って増えている場合は、直ちに問題があるとは限りません。

一方で、次のような様子がある場合は、離乳食の工夫だけで様子を見続けず、小児科や自治体の保健師、管理栄養士へ相談してください。

  • 母乳やミルクもほとんど飲めない
  • おしっこの回数が明らかに減っている
  • 元気がなく、ぐったりしている
  • 体重が増えない、または減っている
  • 食べると毎回激しくむせる
  • 飲み込みにくそうにしている
  • 繰り返し吐く
  • 口の中に痛みや腫れがある
  • 発熱、下痢、咳などの症状がある
  • 特定の食材を食べたあとに発疹や呼吸の異常が出た

体重については、同じ月齢の赤ちゃんとの比較だけで判断しないことが重要です。

乳幼児身体発育曲線に記録し、これまでの増え方に沿っているかを確認しましょう。

また、生後9ヶ月以降は、母乳やミルクだけでは鉄分などが不足しやすくなることが指摘されています。

花王の記事で三井俊賢先生は、9ヶ月を過ぎて3回食になるころには、母乳やミルクだけでは栄養バランスが偏る可能性があるため、離乳食から栄養を取れるよう働きかける必要があると説明しています。

現在8ヶ月であれば、今すぐ大量に食べさせることよりも、9ヶ月以降を見据えて、生活リズムや形状を少しずつ整えることが現実的です。

離乳食を食べない8ヶ月の赤ちゃんに必要なのは量より安心感

私見ですが、8ヶ月の離乳食で特に注意したいのは、「食べさせなければ」という親の焦りが、食卓全体を緊張させてしまうことです。

ピジョンの相談回答には、親が「食べなくても大丈夫」と気持ちを切り替えたころから、赤ちゃんが食べるようになったという体験もありました。

もちろん、親がリラックスすれば必ず食べるという意味ではありません。

ただ、赤ちゃんは食べ物そのものだけでなく、声の調子、表情、スプーンを運ぶ速さなども感じ取っています。

口を開けないたびに親が困った顔をしたり、何とか食べさせようと急いだりすると、赤ちゃんにとって食卓が落ち着かない場所になる可能性があります。

一方で、「そのうち食べるから何もしなくてよい」と放置するのも適切ではありません。

生後8ヶ月は、食べ物を口へ入れ、舌で動かし、飲み込む経験を積む時期です。

無理強いは避けながらも、毎日または生活に合った頻度で食卓へ誘い、少量を出し、赤ちゃんが触れたり味わったりできる機会を作ることは必要です。

重要なのは、食べさせることと、食べる機会を作ることを分けて考えることです。

親ができるのは、食べやすい状態を整え、安全な食材を用意し、穏やかな雰囲気を作るところまでです。

実際に口を開けるか、何口食べるかは赤ちゃんに委ねる。この役割分担を意識すると、離乳食の負担が少し軽くなるのではないでしょうか。

また、兄弟で食べ方が違うことも珍しくありません。

元ネタの相談者も、長男は何でもよく食べたのに、次男は全く食べなかったため、より強い不安を感じていました。

同じ親が同じように作っても、食感の好み、授乳への執着、発達の速度、食への関心は子どもごとに異なります。

上の子の進み方や育児書の目安ではなく、目の前の赤ちゃんの反応を基準にすることが大切です。

まとめ

8ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べない原因には、食材の固さや大きさ、空腹のタイミング、味への飽き、眠気や気分、スプーンへの警戒などが考えられます。

口を固く閉じたり泣いたりするときは、無理に押し込まず、一度食事を切り上げましょう。

授乳と食事の間隔を確認する、形状を少し変える、食材やだしで風味を変える、家族と食卓を囲むといった方法は今日から試せます。

ただし、母乳やミルクも飲めない、元気がない、尿が減った、体重が増えない、毎回むせるといった様子がある場合は、早めに専門家へ相談してください。

月齢表どおりの量を食べることより、赤ちゃんが安心して食べ物に触れ、少しずつ「食べる力」を身につけることが大切です。

よくある質問

8ヶ月で離乳食を一口しか食べなくても大丈夫ですか?

母乳やミルクを飲めていて、機嫌がよく、体重がその子なりに増えている場合は、一口しか食べない日があっても直ちに異常とは限りません。

ただし、食べない状態が続き、体重の増え方や栄養が心配な場合は、小児科や保健師、管理栄養士に相談しましょう。

離乳食を食べない場合、2回食から1回食に戻してもよいですか?

毎回強く嫌がり、親子ともに大きな負担になっている場合は、一時的な進め方について専門家へ相談してもよいでしょう。

回数だけを守るために無理強いするより、食事時間や形状を見直し、赤ちゃんが落ち着いて食卓へ向かえる方法を探すことが大切です。

8ヶ月でおかゆを嫌がるときはどうすればよいですか?

水分量や粒の残し方を変えたり、かぼちゃやさつまいも、だしなどで風味を変えたりしてみましょう。

やわらかく煮たうどんなど、別の主食を試す方法もあります。初めての食材は少量から与え、食べている間は必ずそばで見守ってください。

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