トラベルシステムセットは、車で頻繁に外出し、降車後もベビーカーを使う家庭には便利ですが、車移動が少ない家庭には必須ではありません。
購入前には、セット内容だけでなく、赤ちゃんを乗せた総重量、車種適合、実際に持ち運べる期間、卒業後に必要となるチャイルドシートまで確認することが大切です。
まずは、家庭の生活スタイルに当てはめて必要性を確認してみましょう。
| 家庭の状況 | 必要性の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 週4回以上、同じ車で外出する | 高い | ベースを設置したまま使いやすい |
| 降車後にベビーカーをよく使う | 高い | 赤ちゃんを乗せ替える回数を減らせる |
| 健診・買い物・送迎に車を使う | 高い | 短時間の乗り降りを繰り返しやすい |
| カーシェアや複数の車を使う | 条件次第 | ベースなし固定に対応する製品が便利 |
| 徒歩や公共交通機関が中心 | 低い | 車とベビーカーをつなぐ機能を活用しにくい |
| 自宅まで階段が多い | 慎重に検討 | 赤ちゃんを乗せたシートが重くなる |
| 収納場所が少ない | 慎重に検討 | ベースやアダプターの保管場所が必要 |
「車をよく使うか」だけでなく、「車を降りたあともベビーカーを使うか」まで考えることが、必要性を見極めるポイントです。
トラベルシステムセットとは?何が含まれる?
トラベルシステムとは、乳児用ベビーシートに赤ちゃんを乗せたまま、車から取り外して対応ベビーカーへ装着できる仕組みです。
一般的な固定式チャイルドシートとは異なり、赤ちゃんを抱き上げて別のベルトへ乗せ替える回数を減らせます。
主な構成品は次のとおりです。
- トラベルシステム対応ベビーカー
- 持ち運べる乳児用ベビーシート
- ベビーカーへ装着するカーシートアダプター
- 車内へ固定する専用ISOFIXベース
ただし、「2点セット」「3点セット」という呼び方だけでは、正確な内容を判断できません。
2点セットでも、ベビーカーにアダプターが付属する商品と、別売りになる商品があります。3点セットも、必ずしも「ベビーカー・ベビーシート・ISOFIXベース」の組み合わせとは限りません。
購入するときは、商品名だけで判断せず、付属品欄にアダプターとベースが記載されているかを確認してください。
ベビーシートはチャイルドシートとして使う
車内では、ベビーシートを後ろ向きの乳児用チャイルドシートとして使用します。
JAFは、乳児は骨格が未発達であるため、頭部から背中まで体全体を支えられる乳児用ベビーシートを、後ろ向きまたは横向きで使用すると案内しています。年齢は目安であり、製品ごとの身長・体重条件を取扱説明書で確認する必要があります。
つまり、「生後18か月頃まで」と書かれていても、月齢だけで使い続けられるわけではありません。
対象身長や体重の上限へ先に達した場合は、その時点で次のチャイルドシートへ切り替えます。
新生児から使えるのは適合する組み合わせだけ
トラベルシステム対応製品のなかには、適合するベビーシートを取り付けることで、新生児期からベビーカーとして使用できる組み合わせがあります。
ただし、これは「どのベビーカーでも新生児から使える」という意味ではありません。
ベビーカー単体の対象月齢と、対応ベビーシートを装着したときの対象基準は別々に確認してください。
例えば、JoieのPact Proとi-Snug2のセットは、ベビーカーが新生児から体重22kgまたは4歳頃まで、ベビーシートが身長40~75cmかつ体重2.5~13kgを対象としています。ベビーカーは約6.4kg、ベビーシートは約3.4kgです。
同じ「新生児対応」という表示でも、どの部品を使った状態なのかによって条件が変わる点には注意したいですね。
トラベルシステムセットは必要?向いている家庭の特徴
トラベルシステムセットが向いているのは、車から降りたあとに赤ちゃんを抱き上げず、そのまま移動したい場面が多い家庭です。
一方、徒歩移動が中心で、チャイルドシートからベビーカーへ乗せ替える機会が少ない家庭では、セットの機能を十分に活用できない可能性があります。
車での外出が多い家庭には便利
健診、予防接種、買い物、上の子の送迎などで車を頻繁に使う家庭は、トラベルシステムの便利さを実感しやすいでしょう。
赤ちゃんが車内で眠った場合、一般的なチャイルドシートでは、到着後にベルトを外して抱き上げ、ベビーカーへ座らせて、もう一度ベルトを締めます。
トラベルシステムなら、対応するベビーシートを車から外し、そのままベビーカーへ装着できます。
赤ちゃんが必ず眠り続けるわけではありませんが、姿勢を大きく変える乗せ替えを減らせる点は、産後間もない時期の外出を助けてくれると思います。
私も子どもが赤ちゃんだった頃、ようやく車内で眠ったのに、駐車場で抱き上げた瞬間に目を覚まし、そのまま泣き続けた経験があります。
荷物を持ちながらあやし、ベビーカーのベルトを締め直す作業は、ひとつひとつは小さくても、睡眠不足の体にはずしりと重く感じました。
ただし、これは「赤ちゃんが起きない商品」ではありません。
段差、音、振動、気温の変化などで目を覚ますことはあるため、起こさず移動できることを保証するものではないと考えておきましょう。
カーシェアでは固定方法を先に確認する
カーシェアやレンタカー、祖父母の車など、複数の車で使用する家庭にもトラベルシステムは候補になります。
ただし、専用ISOFIXベースを使う製品は、ベースの持ち運びと設置が必要です。
例えば、Joieのi-Base lx2は約5.65kgあり、ISOFIX固定専用です。メーカーは購入前に車種適合リストで取り付け可能か確認するよう案内しています。
毎回ベースまで運ぶのであれば、軽快さよりも荷物が増える負担のほうが大きくなることもあります。
カーシェアで使う場合は、次の順番で確認すると選びやすくなります。
- ベビーシート単体でシートベルト固定できるか
- 固定手順を毎回正しく行えるか
- 予約する車種に設置できるか
- ベースを持ち歩く必要があるか
- ベビーカーとベビーシートを同時に積めるか
ベースなしで使えるかどうかは製品ごとに異なるため、「ベビーシートならどれでもシートベルト固定できる」と思い込まないようにしましょう。
徒歩移動や階段が多い家庭では必要性が下がる
徒歩や電車での移動が中心なら、車からベビーカーへ載せ替える機能を使う場面が少なくなります。
その場合は、軽い新生児対応ベビーカーや抱っこひもを選んだほうが、日常生活に合う可能性があります。
また、集合住宅でエレベーターがなく、駐車場から自宅まで階段を上る家庭も慎重に検討したいところです。
ベビーシートが3.4kgで赤ちゃんが5kgなら、持ち上げる重量は約8.4kgです。4.5kgのベビーシートに7kgの赤ちゃんを乗せれば、約11.5kgになります。
さらに、マザーズバッグや買い物袋が加わることもあります。
私見では、階段を日常的に使う家庭は、「持ち運べるか」ではなく、雨の日や疲れている日にも安全に持ち運べるかを基準にしたほうが現実的です。
2点セットと3点セットはどちらを選ぶ?
2点セットは車を乗り換える家庭や購入費用を抑えたい家庭、3点セットは同じ車を頻繁に使い、着脱の手間を減らしたい家庭に向いています。
ただし、2点と3点の差は個数ではなく、ベースを含むか、固定方法がどう変わるかで判断してください。
2点セットが向いている家庭
一般的な2点セットは、ベビーカーとベビーシートを組み合わせたものです。
次のような家庭に向いています。
- カーシェアやレンタカーを利用する
- 複数の車でベビーシートを使う
- 専用ベースを置く車が決まっていない
- 初期費用を抑えたい
- ベビーシート単体で車へ固定できる製品を選ぶ
JoieのPact Proとi-Snug2のセットは、2026年8月2日時点で税込49,500円と掲載されています。ベビーカー用カーシートアダプターを含み、トラベルシステム時の合計重量は約9.8kgです。
また、Pact Proとi-Gemm3の2点セットは、同日時点で税込55,000円です。i-Gemm3は約4.5kgで、身長40~85cmかつ体重2.5~13kgを対象としています。
価格だけを見るとi-Snug2のセットが安く、軽く見えます。
一方、i-Gemm3は対象身長の上限が85cmであるため、仕様上はi-Snug2より長く使える可能性があります。ただし、赤ちゃんが大きくなるほどシートごとの持ち運びは重くなるため、対象期間の長さがそのまま携帯性の高さにはつながりません。
3点セットが向いている家庭
一般的な3点セットは、ベビーカー、ベビーシート、専用ISOFIXベースの組み合わせです。
次のような家庭に向いています。
- ほぼ毎日、同じ自家用車を使う
- ベースを車内へ設置したままにできる
- ベビーシートを頻繁に着脱する
- 毎回のシートベルト固定を避けたい
- 装着状態を確認しやすくしたい
Joieのi-Base lx2には、取り付け状態を確認するインジケーターがあり、対応するベビーシートを着脱できる仕様です。ベース本体は約5.65kgで、ISOFIX固定専用となっています。
カトージ公式オンラインショップでは、Pact Pro、i-Gemm3、ISOFIXベースの3点セットが、2026年8月1日から8月16日まで税込68,000円のセール価格で掲載されています。通常価格は82,940円とされていますが、価格・販売期間・在庫は変動するため、購入時に公式ページで再確認が必要です。
私は、週4回以上同じ車を使い、毎回ベビーシートを外す家庭なら、ベース付きの費用対効果を感じやすいと考えます。
反対に、月に数回しか車へ乗らない場合は、ベースが車内のスペースを占めることや、使用後の保管場所まで含めると、2点セットのほうが無駄を抑えやすいでしょう。
価格ではなく総額と買い替えまで比較する
セット価格だけで決めると、購入後に追加費用が発生することがあります。
購入前に、次の費用を合計して比較してください。
- ベビーカー本体
- ベビーシート本体
- カーシートアダプター
- ISOFIXベース
- 送料
- レインカバーなどの必要な付属品
- ベビーシート卒業後のチャイルドシート
- 使わなくなった部品の保管・処分費用
乳児用ベビーシートは、対象身長や体重の上限に達すると卒業します。
その後も子どもを車へ乗せる場合は、体格に合う次のチャイルドシートが必要です。道路交通法では6歳未満の幼児にチャイルドシートの使用が義務付けられています。
そのため、「セットが5万円で買えるか」だけではなく、数年分のチャイルドシート費用を含めて考えることが、後悔を減らす新しい判断軸になります。
トラベルシステムセットの注意点は?安全面も確認
購入後に後悔しやすいのは、重量、互換性、車種適合、使用時間を十分に確認していなかったケースです。
特に、安全に関する条件は販売ページの短い説明だけで判断せず、対象製品の取扱説明書を確認してください。
赤ちゃんを乗せると持ち運び期間が短くなりやすい
ベビーシートには、身長や体重に基づく使用上限があります。
しかし、「チャイルドシートとして使える期間」と「赤ちゃんを乗せたまま無理なく運べる期間」は同じではありません。
Joieのi-Gemm3は約4.5kgで、身長40~85cm、体重2.5~13kgが対象です。
仮に赤ちゃんが8kgなら、合計は約12.5kgです。
仕様上は使用範囲内でも、産後の体で駐車場から自宅まで持ち運んだり、車の狭いドアから持ち上げたりするのが難しくなることがあります。
私は、生後半年以降もシートごと長距離を運ぶ前提で、高価なモデルを選ぶのは慎重になったほうがよいと考えています。
使用可能期間の長さだけでなく、赤ちゃんが何kgになった頃まで、自宅の動線で持てそうかを考えてみてください。
同じブランドでも自由に組み合わせられない
ベビーカーとベビーシートは、同じブランドであっても、モデルや発売時期によって対応しないことがあります。
さらに、ベースにも対応機種があります。
例えば、Joieのi-Base lx2はi-Snug2に対応しますが、gemmやjuvaには使用できないと案内されています。
購入時は、次の情報をすべて照合してください。
- ベビーカーの商品名
- ベビーカーの発売年や型番
- ベビーシートの商品名と型番
- アダプターの商品番号
- ISOFIXベースの対応機種
- 車種適合表
- 車両側の取扱説明書
中古品や譲り受けた商品を組み合わせる場合は、部品の欠品や事故歴、使用期限、取扱説明書の有無も確認が必要です。
国土交通省も、中古のチャイルドシートについて、事故歴、外観の傷み、製造時期、部品の完備、説明書、車との適合性を確認するよう案内しています。
ISOFIX対応車でも必ず設置できるとは限らない
車にISOFIX取付金具があっても、すべてのチャイルドシートをすべての座席へ取り付けられるわけではありません。
メーカーの取扱説明書でも、ISOFIX金具を備えたすべての座席に取り付けられるわけではなく、車種適合と車両の取扱説明書を確認するよう記載されています。
特に確認したいのは次の点です。
- 取り付け可能な座席位置
- 前席との距離
- 車のドア開口部
- サポートレッグの設置位置
- 床下収納の有無
- 車内天井までの高さ
- ベビーカーを荷室へ積めるか
「適合表では取り付け可能」でも、前席を大きく前へ動かさなければならず、運転する家族が窮屈になる場合があります。
可能であれば、購入前に実車へ試着できる店舗を利用すると安心です。
ベビーシートを通常の寝床として使わない
トラベルシステムは、眠った赤ちゃんを乗せたまま短い移動を続けられることが魅力です。
ただし、ベビーシートは通常のベビーベッドと同じ環境ではありません。
製品によっては、車外でロッキングチェアとして使えるものや、リクライニング機能を備えるものがありますが、それだけで夜間や長時間の睡眠場所として安全だと判断することはできません。
「フラットに近い姿勢」「コンパクトベッド型」などの表現があっても、対象となる使用場面、角度、時間、保護者の見守り条件を取扱説明書で確認してください。
コンビのTHE Sシリーズの取扱説明書では、子どもの負担を考え、長時間の連続使用を避け、1時間程度を目安に休憩を取るよう案内されています。これはTHE Sシリーズの条件であり、すべてのベビーシートへ一律に当てはまる数字ではありません。
大切なのは、製品ごとの説明に従い、顔色、呼吸、姿勢、体温をこまめに確認することです。
車から帰宅したあとに眠っていても、メーカーが通常の寝床として認めていない場合は、赤ちゃんの安全な睡眠環境へ移しましょう。
後悔しないトラベルシステムセットの選び方
後悔しないためには、人気や割引率よりも、「自宅から外出先までの動線」を再現して選ぶことが重要です。
私は、次の順番で確認すると判断しやすいと思います。
1.1週間の車利用回数を書き出す
まず、赤ちゃんと車へ乗る予定を具体的に数えます。
「車を使う家庭」という大まかな分類ではなく、次のように予定を書き出してください。
- 平日の保育園送迎で週5回
- 買い物で週2回
- 健診で月1回
- 帰省で月1回
- 外食で月2回
同じ車を週4回以上使い、降車後にベビーカーへ移動する機会が多いなら、3点セットの利便性を感じやすいでしょう。
月に数回程度であれば、ベースなし固定に対応する2点セットや、一般的な長期使用型チャイルドシートも比較候補になります。
2.赤ちゃんを乗せた重量で考える
商品ページに書かれた本体重量へ、赤ちゃんの体重を足してください。
例えば、ベビーシートが3.4kgの場合は次のようになります。
| 赤ちゃんの体重 | 持ち上げる合計重量 |
|---|---|
| 3kg | 約6.4kg |
| 5kg | 約8.4kg |
| 7kg | 約10.4kg |
| 9kg | 約12.4kg |
さらに荷物を同時に持つ可能性もあります。
店頭で試せる場合は、空のシートを持つだけでなく、5~7kg程度の重りを入れた状態を試せるか相談すると、購入後の感覚に近づけられます。
持ち手の太さ、腕への当たり方、車のドアから取り出す動作も確認しましょう。
3.ベビーカー単体の使いやすさを優先する
トラベルシステムとして使う期間が終わっても、ベビーカーは使い続ける可能性があります。
そのため、ベビーシートとの接続だけでなく、ベビーカー単体の使い勝手を重視してください。
- 片手で折りたためるか
- 自宅の玄関に置けるか
- 車の荷室に入るか
- 段差を越えやすいか
- 荷物かごへ荷物を入れやすいか
- ベビーシートを外した後も押しやすいか
- 子どもの成長後まで使用できるか
例えば、Pact Proは約6.4kgですが、LiteTrax3 DLXは約10kgです。LiteTrax3 DLXは安定感のある3輪タイプである一方、持ち上げる場面が多い家庭では重量が負担になる可能性があります。
どちらが優れているかではなく、自宅周辺の道路、車の荷室、階段の有無で向き不向きが変わります。
4.アダプターとベースの確認先を決める
商品を比較するときは、販売店の説明だけでなく、メーカー公式の対応表と取扱説明書を確認してください。
確認先は次の4つです。
- ベビーカーの商品ページの付属品欄
- ベビーシートの商品ページの固定方法欄
- ベースの商品ページの対応機種欄
- メーカーの車種適合表
商品名が似ていても、旧型と現行型で対応部品が異なることがあります。
購入画面へ進む前に、商品名と型番をメモし、ひとつずつ線で結ぶように確認すると間違いを防ぎやすくなります。
5.安全基準だけでなく取り付けやすさも試す
R129は、身長を基準として使用範囲を示すチャイルドシートの安全基準です。
ただし、R129適合という表示だけで、家庭の車へ正しく設置できることや、毎回取り付けミスなく使えることまで保証されるわけではありません。
国土交通省とナスバは、チャイルドシートの安全性能を比較できる「チャイルドシートアセスメント」を実施しています。2025年度は5機種の評価結果が2026年3月31日に公表されました。
候補製品が評価対象になっている場合は、安全基準への適合だけでなく、試験結果も判断材料にできます。
店頭では、次の操作を自分で試してみましょう。
- ベビーシートを車から外す
- ベビーカーへ装着する
- 装着完了を確認する
- ベビーカーから取り外す
- ベースへ戻す
- 赤ちゃんのベルトを調節する
店員さんが簡単に操作できても、初めて使う自分が同じように扱えるとは限りません。
雨の日や赤ちゃんが泣いているときでも使えそうか、という視点が大切です。
トラベルシステムセットを買わない選択肢
トラベルシステムは便利ですが、出産準備で必ず購入しなければならないものではありません。
生活に合わない場合は、長期使用型チャイルドシート、新生児対応ベビーカー、レンタルを組み合わせる方法があります。
長期使用型チャイルドシートを選ぶ
赤ちゃんをシートごと持ち運ぶ必要がなければ、新生児期から4歳頃まで使えるチャイルドシートも候補になります。
例えば、コンビのTHE S R129 エッグショック ロッタ ZHは、後ろ向きで身長40~105cm、前向きで身長76~105cmを対象とし、参考年齢は新生児から4歳頃です。15か月未満は前向きで使用できず、体重19kgを超える子どもには使用できません。
トラベルシステムのようにベビーカーへ装着する使い方とは異なりますが、買い替え回数を抑えたい家庭には合理的です。
なお、同製品にはシートを取り外せる特徴がありますが、赤ちゃんを乗せた状態での持ち運びは体重9kg未満までという条件があります。
「取り外せる=対象期間中ずっと持ち運びやすい」とは限らないことが分かります。
ベビーカーとチャイルドシートを別々に選ぶ
徒歩移動が多い家庭は、軽さや折りたたみやすさを優先してベビーカーを選び、車には長く使えるチャイルドシートを固定する方法があります。
この組み合わせでは赤ちゃんを乗せ替える必要がありますが、ベビーシートやアダプターを保管する必要がありません。
車内にチャイルドシートを固定したままにできるため、ベビーシートごとの持ち運びが難しくなる心配も減らせます。
レンタルで生活との相性を試す
便利な期間の短さが気になる場合は、レンタルで試す方法もあります。
ただし、レンタル品でも次の点は確認してください。
- 自分の車への適合
- 対応ベビーカーとアダプター
- 事故歴やメンテナンス状況
- 部品と説明書の完備
- レンタル期間の総額
- 延長料金と返送料
- 赤ちゃんの成長後に購入する製品
数か月分のレンタル料金が購入額へ近づく場合もあります。
短期間だけ試したいのか、便利ならそのまま使い続けたいのかを決めてから、購入総額と比較しましょう。
私が考える後悔しない判断基準
私見では、トラベルシステムセットは「長く使えるか」で選ぶ商品ではなく、産後の数か月間に発生する乗せ替えを、どれだけ減らしたいかで選ぶ商品です。
赤ちゃんが小さい時期は、授乳間隔が短く、ママの体も回復途中です。
健診へ行くだけでも、おむつ、着替え、ミルク、母子手帳など荷物が増えます。そのうえ、駐車場で眠った赤ちゃんを抱き上げ、ベビーカーへ乗せ直す作業が加わります。
この負担を週に何度も減らせるなら、便利に使える期間が半年ほどだったとしても、家庭によっては十分な価値があります。
一方で、車を月に数回しか使わず、自宅まで階段があり、ベビーシートを保管する場所もない場合は、高機能なセットほど持て余す可能性があります。
私なら、購入前に次の4項目へ「はい」か「いいえ」で答えます。
- 週4回以上、赤ちゃんと同じ車に乗る
- 降車後にベビーカーを使うことが多い
- 赤ちゃん込みで10kg前後を安全に持てる
- ベースや使わなくなったシートを保管できる
3つ以上が「はい」なら、トラベルシステムセットは有力な候補です。
1つ以下なら、長期使用型チャイルドシートと軽いベビーカーを別々に選ぶほうが、生活に合う可能性が高いと考えます。
2つの場合は、店頭試着やレンタルを利用してから決めるのが現実的です。
値引き額が大きいセットを見ると、「今買わないと損かも」と焦りますよね。
けれども、使わないベースや重くて運べないベビーシートは、安く買えてもお得とはいえません。
必要な機能を決める、対応を確認する、最後に価格を比べる。
この順番を守ることが、トラベルシステムセット選びで最も大切だと思います。
まとめ
トラベルシステムセットは、赤ちゃんを乳児用ベビーシートへ乗せたまま、車から対応ベビーカーへ移動できる仕組みです。
車で頻繁に外出し、降車後もベビーカーを使う家庭には便利ですが、徒歩移動が中心の家庭や、階段・収納の問題がある家庭には必須ではありません。
2点セットは、購入費用を抑えたい家庭や複数の車を使う家庭に向いています。
3点セットは、同じ車を頻繁に使い、専用ISOFIXベースを設置したままにできる家庭に向いています。
購入前には、次の点を確認しましょう。
- セットに含まれる商品と付属品
- ベビーシートと赤ちゃんの合計重量
- ベビーカー・ベビーシート・アダプターの互換性
- ベースなし固定の可否
- メーカーの車種適合表
- 対象身長と体重
- 連続使用に関する取扱説明書の注意
- ベビーシート卒業後の買い替え費用
- 使わなくなった部品の保管場所
トラベルシステムセットは、すべての家庭に必要な育児用品ではありません。
赤ちゃんとの実際の外出経路を思い浮かべ、「何回の乗せ替えを減らせるか」「重くなっても使い続けられるか」を考えると、自分たちに合う答えが見つかりやすくなります。
よくある質問
退院日にトラベルシステムセットは必要ですか?
自家用車で退院し、セットに含まれるベビーシートを乳児用チャイルドシートとして使用する予定なら、出産前に車への取り付け方法まで確認しておきましょう。
ただし、退院時に必要なのは安全に使用できる適合チャイルドシートであり、ベビーカーやISOFIXベースを含むセット一式が必須というわけではありません。
ベースなしで車に取り付けられるかは、どこで確認できますか?
ベビーシートの商品ページにある「取付方法」と取扱説明書を確認します。
「シートベルト固定対応」「専用ベース使用」などの条件は製品ごとに違うため、販売店のセット名だけでなく、ベビーシート本体の型番で調べてください。
トラベルシステムは何歳まで便利に使えますか?
製品上の使用期間は対象身長と体重で決まりますが、シートごと持ち運びやすい期間は家庭によって異なります。
赤ちゃんが大きくなると合計重量が10kgを超えることもあるため、対象期間内でも、生後半年頃から持ち運ぶ頻度が減る可能性があります。


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