エルゴベビーOMNI Deluxeの前向き抱っこは、首がすわった生後5カ月から24カ月、体重6.4kgから13.6kgが対象です。前向き用にシートを調整し、赤ちゃんのお尻を中央へ深く座らせてから、肩ストラップを左右均等に締めます。
この記事では、エルゴベビー公式の「OMNI Deluxe装着方法」と取扱説明書を基準に、装着前の準備、正しいやり方、安全確認のポイントを順番に解説します。OMNI Breezeや旧OMNI 360は調整方法が異なるため、モデル固有の操作を混同しないことも大切です。
エルゴベビーOMNI Deluxeの前向き抱っこはいつからできる?
エルゴベビーOMNI Deluxeの前向き抱っこは、首が完全にすわった生後5カ月頃から使用できます。
エルゴベビー日本公式サイトの「OMNI Deluxe装着方法」では、前向き抱きの対象条件が次のように案内されています。
| 確認項目 | OMNI Deluxeの前向き抱きの条件 |
|---|---|
| 月齢 | 首がすわった生後5カ月〜24カ月 |
| 体重 | 6.4kg〜13.6kg |
| 発達 | 自分で頭と首を安定して支えられる |
| 使用モデル | OMNI Deluxe |
| 抱き方 | 前向き抱き |
出典は、エルゴベビー日本公式サイト「OMNI Deluxe装着方法」です。この記事では2026年8月1日に掲載内容を確認しています。
ただし、生後5カ月になっただけでは、必ず前向き抱っこができるとは限りません。
赤ちゃんの首すわりや体幹の発達には個人差があります。縦抱きにしたときに頭が大きくぐらつく場合や、疲れるとすぐに首が傾く場合は、月齢を満たしていても前向き抱っこを急がないほうが安心です。
また、OMNI Deluxe本体の使用対象は体重3.2kg、身長50.8cmから20.4kgまでですが、これは対面抱きなどを含めた製品全体の対象範囲です。
前向き抱きだけは6.4kgから13.6kgまでと条件が狭いため、製品全体の対象体重と混同しないようにしましょう。
前向き抱っこができる状態の目安
月齢や体重に加えて、次の状態を確認してください。
- 縦抱きにしても頭が大きく後ろへ倒れない
- 左右を向いたあと、自分で頭を中央へ戻せる
- 抱っこ中に首が前後左右へ大きく揺れない
- 前向きにしたとき、上半身をある程度安定させられる
- 体調がよく、機嫌よく起きている
首すわりの判断に迷う場合は、乳幼児健診や予防接種の際に小児科医、助産師、保健師などへ相談してください。
この記事はメーカー公式情報を基準にした装着方法の解説であり、赤ちゃん一人ひとりの身体発達を診断するものではありません。
OMNI Breezeや旧OMNI 360にも同じ方法を使える?
前向き抱っこの基本的な考え方には共通点がありますが、OMNI Deluxeとほかのモデルでは調整部品や操作方法が異なる可能性があります。
たとえば、エルゴベビー日本公式サイトでは、次のモデルごとに装着方法と取扱説明書が分けて公開されています。
- OMNI Deluxe
- OMNI Breeze・OMNI Dream
- OMNI Classic
- 旧OMNI 360
- AERLOOM
- Altaヒップシートキャリア
そのため、OMNI Breezeを持っている方が、OMNI Deluxeの説明だけを見てシートを調整するのはおすすめできません。
同じOMNIシリーズでも、シートの調整位置、ボタンやスライダーの構造、バックルの仕様などが異なる場合があります。
本体タグや購入履歴でモデル名を確認し、手元の製品と同じモデルの取扱説明書を最優先にしてください。
なお、ADAPTシリーズやEMBRACEシリーズの公式装着方法には、前向き抱きが掲載されていません。外見が似ていても、自己流で赤ちゃんを外向きに入れないようにしましょう。
OMNI Deluxeを前向き抱っこ用に準備する方法
前向き抱っこでは、赤ちゃんを抱き上げる前の準備がとても大切です。
装着途中にシートの設定や肩ストラップを直そうとすると、赤ちゃんを片手で支える時間が長くなります。最初に本体を前向き用へ整えておけば、落ち着いて装着しやすくなります。
私も子どもとの外出準備では、着替えや荷物に気を取られ、抱っこひもの調整を後回しにしてしまったことがあります。
赤ちゃんを抱き上げてから「ベルトがねじれている」「長さが左右で違う」と気づくと、一度降ろしてやり直すことになり、親子ともに疲れてしまうんですよね。
それからは、赤ちゃんを抱く前に本体だけを装着し、鏡で左右差を確認するようにしました。ほんの数十秒の準備ですが、実際の装着時に慌てにくくなったと感じています。
1.モデル名と前向き抱っこの条件を確認する
最初に、本体がOMNI Deluxeであることを確認します。
モデル名が分からない場合は、次の場所を確認してみてください。
- 抱っこひも本体の品質表示タグ
- 付属の取扱説明書
- 保証カード
- 購入時の注文履歴
- 商品の外箱
お下がりや中古品では、説明書が別モデルのものと入れ替わっている可能性もあります。
説明書の写真や部品の形と、手元の抱っこひもが一致しているかも見比べましょう。
2.本体やバックルに異常がないか確認する
使用前には、抱っこひも全体を目で見て確認します。
- バックルにひび、欠け、変形がない
- ベルトや縫い目にほつれがない
- 肩ストラップがねじれていない
- 左右の調整位置がそろっている
- ストラップが抜けかけていない
- 安全用のゴムループに劣化がない
- 生地に大きな破れがない
バックルを留めたときに違和感がある、以前より外れやすい、ベルトが滑って長さを保てないといった場合は、使用を中止してください。
見た目だけで安全性を判断できないこともあるため、不具合が疑われる場合は販売店やメーカーへ相談しましょう。
3.シートを前向き抱き用に調整する
OMNI Deluxeでは、赤ちゃんの成長や抱き方に合わせてシートを調整します。
前向き抱っこでは、対面抱きと同じ設定のまま赤ちゃんを反対向きに入れるのではなく、公式の前向き抱き用の位置へ変更することが必要です。
具体的な操作位置は、本体付属の取扱説明書またはエルゴベビー日本公式サイトの「OMNI Deluxe 前向き抱き装着方法」で確認してください。
ここで大切なのは、次の2点です。
- 左右を同じ前向き用の位置にする
- 調整部分が確実に固定されていることを確認する
左右の設定が違うと、赤ちゃんのお尻が中央に収まりにくくなり、体が片側へ傾く原因になります。
また、旧OMNI 360の動画で紹介されているボタンやスライダーの位置を、そのままOMNI Deluxeへ当てはめないようにしてください。
4.ヘッド&ネックサポートを前向き用に整える
OMNI Deluxeには、赤ちゃんの成長や抱き方に合わせて調整するヘッド&ネックサポートがあります。
前向き抱っこでは、赤ちゃんの顔が抱っこする人とは反対側を向きます。サポート部分が高すぎて、口や鼻の周囲へかからないように整えてください。
赤ちゃんの首がすわっていても、眠くなったり疲れたりすると頭を支える力が弱くなります。
前向き抱っこの途中で頭が前へ倒れ始めた場合は、サポートを自己流で高くして眠らせ続けるのではなく、安全な場所で対面抱きへ切り替えるか、抱っこひもから降ろして休ませましょう。
5.肩ストラップを少し緩める
赤ちゃんを入れる前に、肩ストラップを少し緩めておきます。
本体パネルを赤ちゃんの体へ引き上げられる程度の余裕があれば十分です。長くしすぎると、装着途中に赤ちゃんと抱っこする人の間へ大きな隙間ができます。
OMNI Deluxeの公式案内では、対面抱きと同じく、肩ストラップを平行に使うパラレル装着と、背中で交差させるクロス装着が可能とされています。
体格や肩の形によって合う装着方法が異なるため、公式動画と説明書を見ながら選んでください。
エルゴベビーOMNI Deluxeの前向き抱っこのやり方
OMNI Deluxeの前向き抱っこは、次の7段階で進めます。
1. 腰ベルトを装着する
2. 赤ちゃんを前向きに抱き上げる
3. お尻をシート中央へ深く座らせる
4. 本体パネルを引き上げる
5. 肩ストラップとバックルを装着する
6. 左右のストラップを均等に締める
7. 呼吸と姿勢を確認する
装着方法の細部は、必ず製品付属の取扱説明書を優先してください。
手順1.腰ベルトを体へ密着させる
腰ベルトを体に巻き、バックルを確実に留めます。
装着位置は、赤ちゃんが抱っこする人の体から大きく離れず、高い位置で安定するように調整します。
体格によって適切な高さは異なるため、「必ずおへその位置」と一律に決めるのではなく、公式説明書の装着例と自分の体格を照らし合わせてください。
腰ベルトは大きく斜めにならないように整え、背中側だけが下へずれていないか鏡で確認します。
バックルを留めたあとは、次の点も確かめましょう。
- バックルが最後までかみ合っている
- ベルトがねじれていない
- 余ったストラップが安全用ゴムループに収まっている
- 腰ベルトと体の間に大きな隙間がない
ベルトが緩いと赤ちゃんの位置が下がり、肩や腰へ負担が集中しやすくなります。
反対に、痛みや息苦しさを感じるほど強く締める必要はありません。装着する人が無理なく呼吸でき、腰ベルトがずれにくい状態へ調整してください。
手順2.赤ちゃんを前向きに抱き上げる
腰ベルトを固定したら、赤ちゃんの背中とお尻を両手で支えながら、前向きに抱き上げます。
赤ちゃんの背中を自分の胸やお腹へ沿わせると、装着中も体が離れにくくなります。
このあとは、肩ストラップとバックルをすべて装着するまで、必ず片手で赤ちゃんを支え続けてください。
慣れないうちは、赤ちゃんを安全に降ろせるソファやベッドの近くで練習すると安心です。
ただし、装着する人自身は柔らかい布団の上ではなく、足元が安定した床に立ちましょう。
手順3.赤ちゃんのお尻をシート中央へ深く座らせる
赤ちゃんのお尻を、前向き用に調整したシートの中央へ乗せます。
表面に浅く腰掛けさせるのではなく、お尻がシートへ沈み込むように位置を整えるのがポイントです。
エルゴベビー日本公式サイトでは、OMNI Deluxeの前向き抱きでも、赤ちゃんの自然なM字の脚を支える構造が案内されています。
装着後は、次の状態を確認してください。
- お尻が左右どちらかへずれていない
- 左右の脚が同じように外へ出ている
- 膝が無理なく曲がっている
- シートがお尻から太ももを支えている
- 生地が膝裏へ強く食い込んでいない
「M字にしなければ」と考えて、脚を手で強く広げたり、膝を無理に持ち上げたりする必要はありません。
前向き用のシート位置へ正しく調整し、お尻を中央へ深く座らせたうえで、赤ちゃんの脚が自然に曲がる状態を確認します。
片方の脚だけ下がる場合は、ストラップを締める前に、お尻の位置を中央へ戻してください。
手順4.本体パネルを赤ちゃんの体へ引き上げる
片手で赤ちゃんの胸やお腹を支えながら、もう一方の手で本体パネルを引き上げます。
パネルが赤ちゃんの体の中央にあり、左右へねじれていないことを確認してください。
赤ちゃんの腕や指、衣服が、本体とストラップの間に挟まれていないかも見ておきましょう。
厚手の上着を着せたまま抱っこすると、ストラップを締めたときに体が圧迫されたり、暑くなりすぎたりすることがあります。
季節や室温に応じて衣服を調整し、抱っこひもの中で汗をかいていないか、こまめに確認してください。
手順5.肩ストラップとバックルを装着する
赤ちゃんを片手で支えたまま、左右の肩ストラップを順番に肩へ掛けます。
パラレル装着を選んだ場合は、背中側のバックルを確実に留めてください。
バックルの位置は、公式説明書の装着例に合わせて調整します。体格によって手が届きやすい位置は異なるため、「肩甲骨の間」といった一つの表現だけで判断しないほうが安全です。
体が硬くて背中のバックルへ手が届きにくい場合は、赤ちゃんを抱く前にバックルの位置を調整しておく方法があります。
OMNI Deluxeで公式に案内されているクロス装着を選ぶこともできますが、自己流でストラップを交差させず、公式の装着手順を確認してください。
バックルを留めないまま使用すると、肩ストラップが外側へずれる可能性があります。
短時間の使用でも省略せず、すべてのバックルが確実に留まった状態で使用しましょう。
手順6.肩ストラップを左右均等に締める
バックルを留めたら、左右の肩ストラップを少しずつ交互に締めます。
片側だけを一気に引くと、赤ちゃんのお尻や上半身が片側へずれやすくなります。
締めるときは、赤ちゃんの体を反対側の手で軽く支えながら、左右差が出ないように調整してください。
目安は、赤ちゃんが抱っこする人の体から大きく離れず、歩いたときに左右へぐらぐら動かない状態です。
ただし、強く締めれば締めるほど安全になるわけではありません。
赤ちゃんの胸やお腹が押しつぶされていないこと、自然に呼吸できていることを確認しましょう。
手順7.赤ちゃんの顔、呼吸、姿勢を確認する
前向き抱っこでは、赤ちゃんの顔が抱っこする人から見えにくくなります。
装着後は鏡を使うか、体を少し横へ向けて、顔と姿勢を確認してください。
装着直後の安全チェック
- 鼻と口が布や衣服で覆われていない
- 顎が胸へ強く押しつけられていない
- 顔色が普段と変わらない
- 呼吸が苦しそうではない
- 頭が前後左右へ大きく揺れない
- お尻がシート中央にある
- 左右の脚が同じように出ている
- 肩ストラップがねじれていない
- すべてのバックルが留まっている
- 腰ベルトが大きくずれていない
装着直後だけで終わらせず、家の中を数歩歩いたあとに、もう一度鏡で確認するのがおすすめです。
静止しているときは問題がなくても、歩くと腰ベルトが下がったり、赤ちゃんのお尻が片側へ寄ったりすることがあります。
私は抱っこひもを使い始めた頃、装着できた時点で安心し、そのまま出かけようとしていました。
ところが、玄関まで歩いたところで片側の肩だけが重く感じ、鏡を見ると子どものお尻が中央からずれていたことがあります。
一度降ろしてお尻の位置を直し、左右のストラップを交互に締め直すと、肩にかかる重さの偏りが小さくなりました。
この経験から、「装着直後」と「数分歩いた後」の2回確認することが、現実的で続けやすい安全対策だと感じています。
前向き抱っこの使用中に確認したい注意点
前向き抱っこは、赤ちゃんが家族と同じ方向を見られる魅力的な抱き方です。
一方で、対面抱きよりも赤ちゃんの表情を確認しにくく、外から受ける刺激も多くなります。
使い始めたあとは、時間だけでなく赤ちゃんの様子をこまめに見てください。
初回は短い時間から試す
エルゴベビー日本公式サイトで確認できるOMNI Deluxeの前向き抱き案内には、対象月齢と体重が示されていますが、すべての赤ちゃんに共通する「最初は何分」という公式上限が明記されているわけではありません。
そのため、「必ず5分まで」「10分なら安全」と一律に判断することはできません。
初めて使用するときは、家の中や自宅周辺など、すぐに対面抱きへ切り替えられる場所で短時間から試すのが現実的です。
次のような様子が見られたら、経過時間にかかわらず中止してください。
- 顔をそむけようとする
- 目をこする
- 体を反らせる
- 急に泣き始める
- 頭が傾く
- ぼんやりして反応が弱くなる
- 呼吸が苦しそうに見える
楽しそうに景色を見ているように見えても、赤ちゃんは言葉で「疲れた」と伝えられません。
機嫌が大きく崩れる前の小さな変化を見て、早めに抱き方を変えることが大切です。
眠り始めたら対面抱きへ切り替える
前向き抱っこは、起きて周囲を見ている時間に向いた抱き方です。
赤ちゃんが眠ると、首や体幹の力が抜け、頭が前方や左右へ傾きやすくなります。
眠そうに目をこする、まばたきが増える、頭がぐらつくといった様子が見られたら、安全な場所へ移動しましょう。
そのまま前向きで眠らせ続けず、製品の説明書に従って対面抱きへ切り替えるか、いったん抱っこひもから降ろして休ませます。
外出先で抱き方を変えるのが難しい場合は、無理に立ったまま操作せず、ベンチや休憩スペースなど安全な場所を探してください。
フードを前向き抱きで自己流に使わない
抱っこひものフードは、使用できる抱き方がモデルごとに定められています。
前向き抱っこの際に、日差しを避ける目的でフードを赤ちゃんの顔へかぶせると、視界や呼吸を妨げるおそれがあります。
使用可能な抱き方は、OMNI Deluxeの取扱説明書を確認してください。
日差しが気になる場合は、赤ちゃんの顔を覆わない帽子を使う、日陰を歩く、日差しの強い時間を避けるなどの方法を選びます。
帽子もずれて鼻や口へかかることがあるため、着用中はこまめに確認しましょう。
長時間続けず、姿勢を変える
抱っこひもの連続使用時間について、インターネット上では「2時間ごとに休憩する」といった目安が紹介されることがあります。
しかし、これはすべての赤ちゃんに共通する安全保証ではなく、OMNI Deluxeの前向き抱きに限定した絶対的な使用上限ともいえません。
赤ちゃんの月齢、体格、体調、気温、眠気などによって、無理なく使える時間は変わります。
長時間のお出かけでは、前向き抱っこだけを続けるのではなく、次の方法を組み合わせてください。
- 対面抱きへ切り替える
- ベビーカーへ乗せる
- 安全な場所で抱っこひもから降ろす
- おむつや衣服の状態を確認する
- 水分や授乳のタイミングを確認する
前向き抱っこを使える条件を満たしていても、毎回使わなければならないわけではありません。
人混みや音を嫌がる日は対面抱き、機嫌よく周囲を見たい日は前向き抱っこと、赤ちゃんの様子に応じて選ぶのがよいかなと思います。
顔色や呼吸に異常があればすぐに降ろす
赤ちゃんの鼻や口が覆われている、顔色が悪い、呼吸が苦しそう、反応が弱いといった異常を感じた場合は、すぐに安全な場所で抱っこひもから降ろしてください。
呼びかけへの反応が乏しい、呼吸が確認できない、唇の色がおかしいなど、緊急性が疑われる場合は、迷わず119番へ連絡します。
「少し様子を見れば戻るかもしれない」と抱っこひもの中で待ち続けないことが重要です。
OMNI Deluxeの前向き抱っこでよくある失敗
前向き抱っこがうまくいかないときは、肩ストラップを強く締める前に、シート設定と赤ちゃんのお尻の位置を見直しましょう。
負担や傾きの原因が、ベルトの緩さではなく、装着前の設定にあることも少なくありません。
別モデルの説明を見て調整する
最も避けたいのは、OMNI Breezeや旧OMNI 360の動画を見て、OMNI Deluxeを同じように操作することです。
同じエルゴベビーのOMNIシリーズでも、製品ごとに構造や部品が異なります。
検索結果や動画のタイトルだけで判断せず、次の2点が一致していることを確認してください。
- 動画や説明書に「OMNI Deluxe」と明記されている
- 映っている調整部分が手元の製品と同じ形をしている
分からない場合は、自己判断で無理に動かさず、メーカーへ問い合わせるほうが安心です。
対面抱きの設定のまま前向きにする
前向き抱っこでは、前向き用のシート設定が必要です。
対面抱きの設定のまま赤ちゃんを外向きに入れると、脚が不自然に開いたり、シートの端が膝裏へ当たったりする可能性があります。
赤ちゃんを抱き上げる前に、左右が前向き用の位置へそろっているか確認しましょう。
お尻が浅く、片側へずれている
赤ちゃんのお尻がシートへ深く座っていないと、歩くたびに体が左右へ揺れやすくなります。
片側の肩だけが重い、赤ちゃんの脚の高さが違う、体が傾いて見える場合は、お尻の位置を確認してください。
ストラップを締めるだけでは直らないこともあります。
安全な場所で赤ちゃんを降ろし、シート設定とお尻の位置からやり直しましょう。
腰ベルトが下がっている
赤ちゃんの位置が低すぎると、抱っこする人の体から前方へ離れやすくなり、肩や腰へ重さを感じやすくなります。
歩いているうちに腰ベルトが下がる場合は、ベルトの締め方や装着位置が合っていない可能性があります。
痛みを我慢して使い続けず、赤ちゃんを降ろして調整してください。
正しく調整しても強い痛みが続く場合は、前向き抱っこを中止し、対面抱きやベビーカーなど別の方法を選びましょう。
赤ちゃんが嫌がっているのに続ける
前向き抱っこを喜ぶ赤ちゃんもいれば、視界や音の刺激を強く感じる赤ちゃんもいます。
対象条件を満たしているからといって、すべての赤ちゃんに合うわけではありません。
体を反らす、泣く、顔をそむけるといった様子が続く場合は、装着ミスだけでなく、前向きの姿勢そのものを嫌がっている可能性もあります。
前向き抱っこを使わなくても、育児上の問題はありません。
親子が落ち着いて過ごせる対面抱きやベビーカーを選ぶことも、十分に合理的な判断です。
私が考える前向き抱っこで大切なこと
私が前向き抱っこで最も大切だと考えるのは、使用条件を満たすことと、その日に使うかどうかを分けて考えることです。
生後5カ月以上、体重6.4kg以上、首すわり完了という条件は、OMNI Deluxeで前向き抱きを始めるための基準です。
しかし、条件を満たしていても、眠い日、体調が優れない日、人混みで刺激が多い日は、対面抱きのほうが落ち着くことがあります。
前向き抱っこは、赤ちゃんが外の景色を正面から受け取れる一方、疲れたときに抱っこする人の胸へ顔をうずめにくい抱き方です。
私はこの点が、前向き抱っこのメリットとデメリットを分ける大きなポイントだと感じます。
景色を楽しめることだけを目的に長く続けるのではなく、赤ちゃんが顔をそむけたり眠そうにしたりした時点で、抱き方を変える柔軟さが必要です。
また、装着方法に不安がある方は、赤ちゃんを入れずに練習しておくと落ち着いて操作できます。
腰バックルを留める、ゴムループへベルトを通す、肩ストラップを掛ける、背中のバックルを留めるという流れを先に確認しておけば、赤ちゃんを抱いた状態で慌てにくくなります。
さらに、装着直後だけでなく、歩いたあとに姿勢を確認することも大切です。
抱っこひもは、立ったまま鏡を見たときには整っていても、赤ちゃんが脚を動かしたり、親が歩いたりすることで少しずつ位置が変わります。
玄関を出る前に数分歩き、鏡でもう一度確認する方法なら、忙しい育児の中でも取り入れやすいですよね。
前向き抱っこをすると肩や腰がつらい場合も、「自分の体力がないから」と決めつける必要はありません。
シート設定、お尻の位置、腰ベルトの高さ、左右のストラップの長さを見直すと、重さの偏りが変わることがあります。
それでも違和感や痛みが続く場合は、前向き抱っこにこだわらないことも大切です。
育児用品に付いている機能を、すべて使わなければならないわけではありません。
赤ちゃんの安全と、抱っこする人の体への負担を見ながら、その日に合う方法を選ぶことが、親子にとって無理のない使い方だと思います。
よくある質問
エルゴベビーOMNI Deluxeの前向き抱っこは生後4カ月からできますか?
OMNI Deluxeの公式な対象条件は、首がすわった生後5カ月から24カ月、体重6.4kgから13.6kgです。
生後4カ月では首がすわっているように見えても、公式の対象月齢を満たしていません。月齢、体重、首すわりのすべてを確認してから使用してください。
前向き抱っこは何分までできますか?
OMNI Deluxeの公式案内で確認できる対象月齢や体重とは異なり、すべての赤ちゃんに共通する一律の使用時間だけで安全性を判断することはできません。
初回はすぐに抱き方を変えられる場所で短時間から試し、眠そうな様子、体を反らす、泣く、頭が傾くといった変化があれば、時間にかかわらず中止しましょう。
前向き抱っこのまま寝ても大丈夫ですか?
前向き抱っこのまま眠らせ続けるのは避けましょう。
眠ると首や体幹の力が抜け、頭が前や横へ傾きやすくなります。眠そうな様子が見られたら、安全な場所で対面抱きへ切り替えるか、抱っこひもから降ろして休ませてください。
OMNI Breezeでも同じ手順で装着できますか?
基本的な安全確認には共通点がありますが、シートの調整方法や部品の構造が異なる可能性があります。
OMNI Breezeを使用する場合は、エルゴベビー日本公式サイトの「OMNI Breeze・OMNI Dream装着方法」と、手元の取扱説明書を確認してください。
まとめ
エルゴベビーOMNI Deluxeの前向き抱っこは、首がすわった生後5カ月から24カ月、体重6.4kgから13.6kgが対象です。
装着前に本体を前向き用へ調整し、腰ベルトを固定してから、赤ちゃんのお尻をシート中央へ深く座らせます。その後、本体パネル、肩ストラップ、バックルを装着し、左右を均等に締めましょう。
装着後は、鼻と口が覆われていないか、顎が胸へ押しつけられていないか、お尻や脚が左右へずれていないかを確認します。
OMNI Breezeや旧OMNI 360など、別モデルの調整方法を混ぜないことも重要です。必ず「OMNI Deluxe」と明記された公式動画や取扱説明書を基準にしてください。
前向き抱っこは、親子で同じ景色を楽しめる抱き方です。
その一方で、赤ちゃんが疲れたときに顔を隠しにくく、抱っこする人から表情を確認しにくい面もあります。
眠そうなとき、体を反らすとき、体調が優れないときは無理に続けず、対面抱きやベビーカーへ切り替えてくださいね。


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